【10月30日放送】穂高 その峰と語る

シリーズ山の歌 秋 長野県 徳本峠〜霞沢岳

NHKオンデマンド
写真
シリーズ山の歌 秋。
今回は、北アルプス穂高連峰をのぞむ長野県徳本峠(とくごう)。
その絶景を前に、人々は山と向き合い、
そして自分自身と向き合う。穂高と語る人々の心に触れる旅。

東北ブロックでの放送

地図
アクセス

<上高地へのアクセス>
(車)松本ICから「沢渡駐車場/平湯駐車場」へ約1時間
    バスに乗り換え約30分
(バス)【東京、大阪、名古屋、長野】から上高地直行バス
(電車)【JR松本/高山駅】 バスorタクシーに乗り換え
    約1時間30分
    【JR松本/高山駅】バスorタクシーで、上高地線「新島々」
    約2時間

11月5日(土)午前 5:15

旅の見どころ

上高地から徳本峠へ

北アルプスの玄関口、長野県上高地。
ここは、槍ヶ岳や穂高岳への登頂を目指す人、景観を楽しみながらトレッキングする人など、年間120万人が訪れます。その上高地に縁深いのが、日本人に登山の楽しみを伝えたイギリス人、ウォルター・ウェストンです。昭和初期に観光バスが開通するまでは、上高地へ入るためのルート上にあった徳本峠。ウェストンは、この徳本峠から眺めた穂高連峰の美しさに涙し、その後、「日本アルプス」の名を世界に広めました。ウェストンが見た穂高連峰を眺めてみたいと、多くの登山者が、峠を訪れています。

ランプの宿 徳本峠小屋

峠には、大正12年に建てられた「徳本峠小屋」があります。北アルプスで最も古い歴史を持つ山小屋です。小屋の主人は、岩本正義さん(61)。
25歳の時、初めて峠から眺めた穂高の景色に感動し、「穂高を眺めながら暮らしたい」という夢を叶えたいと、5年前、勤めていた運送会社を退職して、小屋の主になりました。去年、山小屋は新館を増築して、30人近くが泊まれるようになりました。
発電機が使えるようになった今でも、岩本さんは、これまで愛されてきた小屋の雰囲気を大切にしたいと、今でもランプの灯をともし、登山客を温かく迎えています。

山と向き合う

徳本峠から登山道を西に進むと、さらに穂高連峰を間近に眺められる場所があります。標高2645メートルの霞沢岳です。登山道は、徳本峠小屋の常連の人たちが30年かけて整備してきました。その一人、江口和博さん(60)。学生時代から山小屋を訪れては、食事の配膳、布団干しなどを手伝ってきました。妻のさわ子さん(61)と出会ったのもこの小屋です。江口さん夫妻は、今も、毎月のように峠を訪れては、楽しんで、山小屋の手伝いをしています。「いつまでも変わらない山と向き合うことで、自分自身とも向き合える」。多くの人に穂高の雄大さを感じてほしいと願っています。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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