【7月17日放送】心 伝える 鵜飼の火

岐阜県 長良川

NHKオンデマンド
写真
再放送日時

7月21日(木)午前11:05
7月23日(土)午前 5:15

地図
アクセス

<電車の場合>
長良川鉄道・関駅から車で約10分
<車の場合>
東海環状自動車道 関広見ICから車で約5分
東海北陸自動車道 関ICから車で約10分
<バスの場合>
名古屋・名鉄バスセンターより市内まで1時間10分

旅の見どころ

鵜匠の巧みな手縄さばき

岐阜県関市で行われている鵜飼は1300年以上の長い歴史を持ちます。
暗闇と静寂の中、かがり火に照らされ、漁をする様子は素朴で幽玄な魅力があり、5月から10月の漁の期間中、全国から多くの人が訪れます。
鵜を操る鵜匠は、宮内庁に鮎を献上する式部職という役を与えられており、関市では、3人がその技を伝えています。その一人の岩佐昌秋さん(67)。
「ホウホウ」と声を掛けながら、手縄を絡めることなく、巧みに8羽の鵜を操って、次々に鮎を捉えていきます。

鵜匠の暮らし

鵜を巧みに操る鵜匠は、代々、世襲によって受け継がれてきました。
足立陽一郎さん(36)は、室町時代から続く鵜匠の18代目で、自宅の中庭で19羽の鵜と共に毎日を過ごしています。
鵜匠の日課は、鵜とふれあうこと。鮎を蓄えるノドをほぐしたり、羽の湿り具合を見たりして、体調を見極めます。そうすることで、野生の海鵜をしつけ、鮎を捕まえるように育てることが出来るのです。

伝統を支える船大工

鵜飼に無くてはならないのが、鵜匠が乗る木造船。
那須清一さん(79)は、65年にわたって、鵜飼船をはじめとした長良川の木造船を作り続けてきた船大工です。
設計図はありません。幅20センチ程の木の板と釘で、船を形作ります。
軽快なリズムで、釘打ちをした木と木との間には、水が入り込む寸分の隙間もありません。
鵜匠の信頼は厚く、長良川に浮かべた船は600隻に上ります。
鵜飼の幽玄な美しさを支えてきた船大工の技です。

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※掲載情報は、放送当時のものです。情報が変わっている場合がありますが、ご了承ください。

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