2015年10月4日放送

再放送
  • 10月5日(月) 午前 11:05
  • 10月10日(土) 午前 5:15
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芸は街に育まれ
~名古屋市 大須~

名古屋市の下町・大須。大須観音から伸びるメインストリートを中心に、1200軒ほどの商店が立ち並びます。街のにぎわいを支えてきたのが芝居や寄席などの「芸」の文化です。古くから江戸や上方の芸人が集まる文化の交流地として発展してきました。9月、街の象徴でもあった演芸場の再開が決まり、地元に暮らす芸人や、演芸を愛する街の人たちはその日を心待ちにしています。“芸どころ”の息づかいが残る大須を旅します。

名古屋市の中心部にほど近い下町・大須。古くから大須観音の門前町として、芝居小屋や演芸場が立ち並ぶ「芸どころ」として発展してきました。年間200万人以上が訪れるといわれる大須の商店街では、週末になると、大道芸人たちがパフォーマンスを行い、それを楽しむ人たちでにぎわいます。

最盛期、20軒の演芸場や映画館、芝居小屋が立ち並んでいた大須。時代の流れとともに数は減り、1年7か月前、大須演芸場が閉鎖したのを最後に、その姿を消しました。これまで、演芸場を中心に活動していた名古屋の芸人たちは、出張寄席などで、活動を続けてきました。こま回しや名古屋弁を交えた軽快な話芸が人気の柳屋三亀司さんは、「芸どころ」大須の笑いの灯を消さないようにと、芸を磨き、演芸場復活の日を心待ちにしています。

今年9月、閉鎖していた大須演芸場の復活が決まりました。再開を祝い、東西の著名な芸人たちが大須にかけつけます。「芸どころ」復活にわきたつ地元・名古屋の芸人たちは、この日、それぞれ磨き上げてきた芸や落語などを披露します。大須育ちの芸人・柳屋三亀司さんにとっても、特別な舞台です。客席は、地元・大須の人たちで、かつてないほどにぎわっています。人情に支えられてきた「芸どころ」の舞台の復活をかみしめます。

旅人 真下貴から

大須には「今」も「昔」もある。最新のファッションを求める人は大須に現代を見ている。レトロを味わう人は大須に昭和を見ている。外国からの人は大須に日本を見ている。同じアーケードの下を歩いているのに、見ている景色は全く違うのだ。ところが、たった一つ同じことがある。初めての私を含め皆一様に心地よさそうなのだ。芸の街にふさわしい笑顔が街にあふれて、またそぞろ歩きしたくなる。

大須商店街へのアクセス

<電車>
名古屋市地下鉄鶴舞線「大須観音」駅、または名城線「上前津」駅下車

<車>
名古屋高速「白川」出口、または「東別院」出口からすぐ

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問い合わせ先

商店街について
大須商店街連盟
052-261-2287
大須演芸場について
大須演芸場
052-222-0428

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