2015年8月30日放送

再放送
  • 8月31日(月) 午前 11:05
  • 9月5日(土) 午前 5:15
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山の歌 夏 岩峰 越えて
~新潟県 八海山~

そそり立つ岩峰が幾重にも連なる、新潟県の八海山(はっかいさん)。標高1778メートルのこの山は、古くから「霊峰」として信仰の対象となってきました。いまも山伏の格好をした人々が、修行のための登山を行っています。8つの岩峰が続く山頂付近では、断崖絶壁にかけられた数々の鎖場を越えなくてはならず、その達成感から、修験者以外の登山客にも人気があります。「山から不思議な力をもらえる」と語る登山者たちにふれあう旅です。

登山道の入り口で出会った一組の夫婦。地元南魚沼市からやってきた81歳の関順次さんと、妻の厚子さんです。30代の頃、麓町で小さなプラスチック加工の会社を立ち上げた順次さん。会社の名前は故郷の山、「八海山」からいただきました。見守り続けてくれた山に感謝の思いを伝えたいと、会社を退いた69歳から登り続けて今回で440回目。いつも傍らで支えくれた妻の厚子さんと共に、険しい山道を二人で乗り越えます。

八海山にあるたった一つの山小屋、千本檜小屋には、登山者や修験の行者など多い日は100人近くが訪れます。笑顔で迎えてくれるのは山小屋の管理人、上村拓馬さん。50年以上に渡り小屋を守り続けた祖父敬雄さんの思いを受け継ぎ、5年前から一人で切り盛りしています。小屋の名物は鉄の窯で炊きあげる魚沼産コシヒカリ。「険しい道だから精をつけて欲しい」敬雄さんの代から続く自慢のもてなしは登山客を喜ばせています。

修験の山として知られる八海山。行者が目指すのは、山の神と最も近づくことができるとされる大日岳です。ここへ到達するためには8つの切り立った岩峰を乗り越えていかなくてはなりません。「険しい道を乗り越えることで、自分自身を見つめ直したかった」と話すのは行者の遠藤岳道さん。30年以上前から岩峰の頂で法螺貝を吹き続けています。心を込めてささげる音色は、霊峰に優しく響き渡ります。

旅人 長野亮から

有数の米どころといわれる新潟県の魚沼盆地。その豊かな水の源が八海山です。標高1778メートルと聞くと、それほど大変ではないのかなと思って登ったのですが、いやはやハードでした。厳しい暑さと湿度、激しいアップダウンに加え岩場の険しさはすさまじく、まさに修験道にふさわしい霊山です。山、そして自分に向き合う道中、家族や先祖、恩をいただいた人へ、言い尽くせない感謝や祈りの気持ちが不思議と湧き出しました。旅でのめぐり会いも印象的でした。山への感謝を胸に登る関さんご夫妻や、山小屋を守り継ぐ上村さん、そして30年あまり修行を続ける行者の遠藤さん。過酷ともいえる道のりだったからこそ、かけがえのない出会いだったと、山を降りた今、感じます。

八海山ロープウェイさんろく駅へのアクセス

<電車・バス>
JR上越新幹線「越後湯沢」駅→JR上越線 または 北越急行ほくほく線「六日町」駅
南越後観光バス「六日町駅前」→「八海山スキー場」(約30分)※ロープウェイが稼働しない日は、八海山スキー場までの運行はしていません

<車>
関越自動車道六日町I.C.から12キロメートル(約20分) または 小出I.C.から22Km(約35分)

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問い合わせ先

八海山の観光について
南魚沼市商工観光課
025-773-6665
アクセスについて
八海山ロープウェイ
025-775-3311
南越後観光バス
025-773-2573
千本檜小屋について
千本檜小屋
080-5079-3375

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