2015年4月26日放送

再放送
  • 4月27日(月) 午前 11:05
  • 5月2日(土) 午前 5:15
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足あとは消えない
~東京 下北沢~

東京・下北沢。街に集まるのは、若い人だけではありません。年齢を重ねても夢や希望を持ち続ける人が行き交います。3月に閉店した老舗のライブハウス。最後のライブに集まったのは、かつて夢をこの地に託した人たちです。長年営業を続けてきた焼き鳥屋には、若い頃通った人たちが数十年ぶりに訪れ、昔の気持ちを取り戻して帰っていきます。地元で愛されてきたパンを受け継ぎ夢をかなえた人も。再開発で変わる街で、変わらず夢を持つ人に出会う旅です。

下北沢を歩くと目に付くのは、楽器を持ったバンドマンたち。駅周辺には、およそ15のライブハウスが密集し、「音楽の街」とも言われています。そのなかに、29年の歴史に幕を下ろす老舗のライブハウス「屋根裏」があります。数多くの有名バンドが生まれたライブハウスには、最後の別れを惜しんで、多くの人たちが訪れます。店長の山田純也さんは、長年、プロを目指す若者たちを支えてきました。最後まで大切にお客さんやバンドマンを迎えたいと願う山田さん。そして、その山田さんを慕う若者たち。3月31日、ついに最終日を迎えます。

ライブハウスや劇場がある駅近くに、長年、若者たちを見守り続けてきた店があります。35年営業を続ける、焼き鳥屋さん。店の主、田口明さん(77歳)の塩ふりのパフォーマンスが名物です。妻の千代子さんは、お客さんから、「お母さん」と呼ばれ親しまれています。店にやってくるのは、昔から演劇や音楽活動をする若者たち。しかし、最近、増えているのが、かつての若者たち。50代の男性たちが、数十年ぶりに店にやってきます。なぜ、再び店を訪れるのか。そこには、それぞれの下北沢への思いがありました。

変わりゆく下北沢。しかし、そのなかに街の歩みが残されている店があります。商店街のなかにあるパン屋さん。人気は、コッペパン。中井慈さんは、脱サラしてこの店を始めました。実は、この場所には、かつて下北沢で愛されてきたパン屋さんがありました。そのパンと店の主人だった関忠雄さんに魅せられた中井さんは、週末にパン作りを学びに来ていました。しかし、4年後、関さんが突然、病気で亡くなり、同じ場所に店を構えることにしたのです。もう一つの人気のコロッケパンも、今は閉店した下北沢の肉屋さんの味を引き継いでいます。お客さんは、「どこか懐かしい味」と口々に言います。

旅人 国井雅比古から

4月5日放送の東京・大手町から、今回は私鉄沿線、若者に人気の街、下北沢。駅周辺は今、再開発で大きく変貌しようとしているが、街が培ってきた暮らしのリズムや匂いは昔と変わらない。新宿副都心から電車で10分という近さにありながら、そぞろ歩きにふさわしい、のんびりとした時間が流れている。庶民の街と言ってもいい。下北沢に息づく様々な魅力を感じ取ってもらえたらいいナァー。

アクセス

<電車>
小田急線もしくは京王井の頭線で「下北沢駅」下車

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