神様の懐に抱かれて ~新潟県 弥彦村~
新潟県弥彦村は、1300年の歴史を持つ彌彦神社を中心として栄えてきました。古くから神と寄り添った生活が営まれ、今でも神様のための玄関や部屋のある家が残ります。週末、装束に身を包み神様の前で神楽を舞う小学生。米の収穫が始まり、神社に納める奉納米の準備にいそしむ農家。万葉集にも歌われる霊山・弥彦山には、祈りを捧げるため毎日のように登る男性がいました。日々神様の息吹を感じながら生きる人々に出会う旅です。
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松並木 とわに心に ~埼玉県 草加市~
埼玉県東部のベッドタウン、草加市。旧日光街道沿いには、松尾芭蕉も訪れたという松並木「草加松原」があります。生命力あふれる松を俳句に詠むことで、息子を失った悲しみを乗り越えた女性。高度成長期、排ガスの影響で枯れてゆく松を仲間と救った草加煎餅店の職人。並木の横を流れる川では、先人が残した絶景を人々に伝えようと和船を漕ぐ若き船頭の姿がありました。松並木に魅せられ、思いを寄せる人々に出会う旅です。
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島家族 心ひとつに ~愛知県 篠島~
愛知県三河湾に浮かぶ篠島は、古来より漁業をなりわいとしてきた漁村です。網元3代目の漁師は、4姉妹のお父さん。網元が自分の代で途絶える危惧もありますが、娘たちの成長を温かく見守ります。島の家族のひと夏を見つめました。島には海の安全を見守るたくさんのお地蔵様が。感謝の気持ちで手入れをする女性たちに出会います。浜では、ウミガメが産卵に来てくれるよう子供たちが掃除をしていました。海を愛する人々の物語です。
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山の歌 夏 北の富士 輝いて ~北海道 羊蹄山~

北海道の南西部にそびえる羊蹄山は、その姿から「蝦夷富士」と呼ばれる名峰です。登りが続く厳しい山道ながら、この山の魅力にひかれた人々が集います。病のため頂上までは行けなくなった今も、諦めず登り続ける夫婦。忙しい仕事の合間に山へ向かい、癒しを得る看護師。幼い双子の子どもたちと共に山の麓で暮らし、いつか彼らにも登ってほしいと願う避難小屋の番人。大自然のスクリーンに映し出される絶景「影羊蹄」にも出会います。
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青き水 きらめいて ~三重県 宮川~

三重県大台町。山間部にあるこの町を流れるのは一級河川・宮川です。その水質は、国が定める河川調査で何度も日本一に選ばれているほど。水道水が引かれた今もなお、川にそそぐ沢の水を生活に利用している地域。透き通った清流が生んだ伝統のアユ漁「しゃくり漁」を受け継ぐ少年漁師。川の“怖さ”と“恵み”、その両方を受け入れ、ワサビを育てる男性。清流・宮川とともにある暮らしと人々の思いを見つめます。
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荒波を越えて ~茨城県 大洗町~
黒潮と親潮がぶつかり、豊富な魚が水揚げされる茨城県大洗町。岩礁の多い磯場に荒波が砕け散る様子は、大洗の地名の由来とされてきました。そんな荒海で今もなお現役で素潜りを続ける、81歳のアワビ漁師。かつての漁の喜び歌「磯節」を歌い継ぎ、町に活気を取り戻したいと願う男性。津波の被害を受けた港で、いち早く復興に向けて立ち上がった漁師のかあちゃん。“荒波”を乗り越え、力強く生きる人たちの姿を見つめます。
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山の歌 夏 祈りの山 天高く ~愛媛県 石鎚山~
四国山地の西部にそびえ立つ、西日本最高峰の石鎚山。昔から、山そのものがご神体としてあがめられてきた霊峰です。今も多くの人たちが、それぞれの祈りを胸に頂を目指します。ほら貝の音色を神にささげながら、毎日山へ荷物を届ける郵便配達員。険しい山道の途中で、登って来る人を元気づける「冷やしあめゆ」。年に一度、亡き妻への思いを胸に登り続ける男性と小学5年生の娘。神の山へ思いを寄せる人々を見つめます。
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ありし日の あの響きと ~みちのく音紀行~
ふだんは気に留めることもない日常の「音」。しかし、聞こえなくなると途端に懐かしく感じたり、一緒に聞いた誰かを思い出したりすることがあります。帰郷したときに聞いた「カジカガエルの鳴き声」。今は亡き夫と訪れた海で聞いた「小石の転がる音」。駅前でいつも流れていた「時報の音楽」。岩手県大船渡市の鍛冶屋さんでは、東日本大震災で一度途絶えた「鉄を打つ音」が町に戻っていました。みちのくの音をめぐって旅をします。
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せせらぎ華やぐ 水中花 ~滋賀県 米原市 醒井~

滋賀県米原市の醒井地区。旧中山道の風情が残る町には、清流「地蔵川」が流れています。川底の石がくっきり見えるほど透明な川の水は、昔から地元の人々の生活に使われ、今日まで大切に守られてきました。道行く人の目を楽しませようと、川に花を飾る90歳の女性。清流から生まれる味を受け継ぐ老舗料亭。水中に咲き誇る梅花藻の花と、花を楽しみに訪れるお客さんを迎える喫茶店の店主。清らかな流れを愛する醒井の人々を訪ねます。
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望郷の鐘を心に ~宮崎県 延岡市~
宮崎県延岡市に響く鐘の音。毎日決まった時間に聞こえてくるこの鐘は、明治時代から延岡の町に時を告げてきました。目覚まし代わりに、昼食や帰宅の合図にと、市民の生活に欠かせない音です。故郷の音を守ろうと毎日鐘をつく鐘守、帰ってきた故郷で鐘の音を聞き幸せをかみしめる夫婦、鐘の音を聞くと大切な人との記憶がよみがえるという女性。140年変わらず響く鐘の音にのせて、この地に暮らす人々の営みや心の風景を訪ねます。
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