星空列車で逢(あ)いましょう ~長野県 JR小海線~
八ヶ岳の山裾・日本一高いところを走るJR小海線。長野県・小諸駅から山梨県・小淵沢駅までを結びます。車窓には満天の星。週末に運行される特別列車にはロマンチックな星空を目当てにした恋人たちでいっぱい。かつて列車内で結婚式を挙げた老夫婦。通学の車内で出会った2人は、いま線路脇で食堂を経営。思い出作りに乗車した高校3年生のカップル。“恋人たちの星空列車”の色褪せないときめきに出会う旅です。
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タキおじいのホタル舟 ~鹿児島県 川内川~
九州南部を薩摩灘へと流れる川内川。流域は豊かな自然が残り、人々はこの川の恵みとともに暮らしてきました。梅雨前の時期には、無数のホタルが川岸いっぱいに乱舞して輝きます。鹿児島県さつま町の人々は、古くからこのホタルに自らの人生を重ねて暮らしてきました。幻想的な光の川を進む「ホタル舟」を操る3世代家族。ホタルに亡き父の姿を重ねる女性。ホタル舞う山里でひたむきに生きる人々の小さな物語です。
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溶岩の島を生きる ~佐渡島 小木半島~
日本海に浮かぶ新潟県佐渡島。小木地区は火山活動によって隆起した岩礁地帯が続く過酷な土地。人々はこの地で生きるため、岩場でも小回りがきく「たらい舟」を生み出し、20mものヤスでサザエやアワビを採ってきました。また真水の乏しいこの土地で米作りをするため、岩盤に横穴を掘って得た水を大切に守っています。岩山の洞窟では、昔から海の安全航海を祈ってきました。厳しい自然と向き合って生きる島の人々の物語です。
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子安浜哀歌(エレジー)~横浜市~
日本一の港湾都市・横浜。毎日たくさんの大型船が出入りする港の一角に、昭和の風景が色濃く残る漁師町・子安浜があります。高度経済成長期に拡張する工業地帯の公害や埋め立てで、一度は陸へ上がることを余儀なくされた漁師たち。しかし再び立ち上あがり“宝の海”を取り戻しました。狙うは江戸前の“アナゴ”です。故郷の魚を振舞う寿司店。浜に唯一残る銭湯。時代の波に抗いながら、漁師町の誇りをもって生きる人たちの物語です。
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ホーランエンヤ ~島根県 松江市~
島根県松江市は、宍道湖・中海の2つの湖、それを結ぶ大橋川と水の恵みあふれる町。この松江で10年に1度開かれるのが、日本三大船神事の一つ「ホーランエンヤ」です。絢爛(けんらん)豪華な百艘の船が川に繰り出し、船上では華やかな歌や踊りを披露します。祭りとともに人生を重ねてきた豆腐屋の老夫婦。花形の「剣櫂」(けんがい)を務める中学生と我が子を支える家族。水の都・松江の伝統の祭りに思いをよせる人々の物語です。
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薫風の棚田へ ~千葉県 嶺岡山地~
千葉県南東部にある嶺岡山地。太平洋に面したなだらかな山の斜面には、数多くの棚田が残ります。山の粘土質の土壌を生かして作られた棚田は、天水を利用しています。風薫る5月は田植えの季節。先祖から受け継いできた棚田を守る農家たち。山の貴重な湧き水を暮らしに生かす人々。さらに山間の丘陵地では子牛の放牧も行われています。美しいふるさとの自然と共に生きる人々に出会う旅です。
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天秤棒(てんびんぼう)たちの祭り ~滋賀県 日野町~
琵琶湖の東、滋賀県日野町は、近世以降全国各地で品物を商った“近江商人”発祥の地の一つ。いまも人々は、地域全体の発展に繋がるようにとの、祖先の心構えを大切に暮らしています。古い商人屋敷を大切に守る人。先人の進取の精神に習い、新たな商売に挑む老舗酒屋の若い経営者。5月は日野の人々が誇りにする、850年もの歴史を誇るお祭りで、町中が華やぎます。祖先から受け継いだ“近江商人の心”が息づく町を訪ねる旅です。
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"もやい"の海よ ふたたび ~熊本県 水俣市~(選)
波穏やかな不知火海に面する熊本県水俣市。かつてここは公害によって多くの命と暮らし、そして人々のつながりが失われました。それから60年、水俣の海は再生の途上にあり、魚も戻ってきています。海の営みが忘れられず、一度は離れた水俣に帰郷した漁師、水俣の海の魅力を伝えようと奮闘するダイバー、海でカヌーをこぐ高校生。皆豊かで穏やかな海に抱かれて暮らしています。よみがえりつつある水俣の海と人々の思いを訪ねます。
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海風はこぶロマン ~大分県 姫島~(選)
大分県北東部に浮かぶ姫島は“風の島”。周りに遮るものがなく年中強い風が吹きます。「風越」と呼ばれる農地は、風の影響を受けないよう火山の火口を開墾して畑にしています。伝統漁「手吾智網漁」は、刻一刻と変わる風を読みながら手で網を引いてタイを水揚げします。5月、西風に乗ってやってくるのは2000キロを旅するチョウ「アサギマダラ」。保護活動をする人々にも出会いました。風と共に生きる島の暮らしを見つめます。
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一目千本桜に包まれて ~宮城県 白石川堤~
残雪の蔵王連峰を背に千本の桜が咲き誇る「一目千本桜」。白石川の堤に8キロに渡って桜が咲き誇ります。子供たちのはしゃぐ声と、花びらを口にあてた「さくらぶえ」の音色が響く、桜のトンネル。こどもたちは、物心ついたころから、この桜並木を抜けて学校に通い、桜と共に健やかに育ってきました。大好きな千本桜の間近に家を建てた夫婦や、千本桜に感動し、歌をつくったおばあさん。桜とともに人生を歩む人々と出会う旅です。
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