孝子の心 咲かせて ~栃木県 宇都宮市~

しだれ桜の里として知られる栃木県宇都宮市城山地区。小学校の校庭の真ん中にたたずむ「孝子桜」は樹齢およそ450年、地元の人たちの誇りの桜です。名前は親孝行の息子の伝説に由来します。町のあちこちには孝子桜の子孫のしだれ桜が咲き誇ります。桜まつりで母に聞かせたいと民話語りの練習に励む男の子。屋敷を囲む30本以上の桜を大切にする87歳女性と気遣う息子。一本の老桜をきっかけに親を思う人々を訪ねました。
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さくら色の水辺で ~横浜市 大岡川~

ソメイヨシノにジンダイアケボノ。満開の桜並木が彩るのは、横浜市の中心部を流れる大岡川です。ここは、明治時代からの桜の名所。いまも毎年10万人を越える人々が桜を楽しみます。戦時中に伐採された桜並木を地元の人たちは少しずつ時間をかけて再生してきました。桜の枝で染めた繊維で着物を作る老舗の呉服店の主人や、毎月少しずつ「桜募金」に寄付を続ける80代の女性。都会の桜に思いを寄せて生きる人々と出会います。
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門出の春に ~東京 八丈島~

東京から約300キロ、伊豆諸島の八丈島。人々は、豊かな海や温暖な気候がもたらす自然の恵みを受けて、生活を営んできました。春を迎え、港は活気づき、牧場には緑があふれます。名産の干物くさやを作る家族は、高校を卒業して島外へ就職する息子を気にかけていました。島で守り続けられてきた伝統の絹織物「黄八丈」は、新たな門出を迎える親子に寄り添います。伝統を胸に生きる島の人びとを訪ねます。
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笑う門には夢きたる ~大阪 千日前界わい~
芸事の街、大阪・千日前界わい。漫才や落語の劇場が集中するこの地区は、大阪を代表する笑いの街です。通りには、笑いにとりつかれ、日々笑いと向き合う芸人たちがあふれます。貧しい生活を苦ともせず、町の爆笑王を夢見る30代の漫才コンビ、芸人たちを長年にわたって育んできた料亭のご隠居。「若い後輩たちに活躍の場を」と奔走するベテラン芸人。支え合いながら、芸の街で生きる人々と出会う旅です。
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水の都に春が来て ~長崎県 島原半島~
雲仙の山々を抱く長崎県島原半島。城下町のいたるところに張り巡らされているのは、湧き水が流れる水路です。水源の数はおよそ50にも上ります。民家の庭にある江戸時代からの水源を守りつづける「水の番人」の一家や、湧き水を使い名物のそうめんを作る職人。そして、平成3年の雲仙・普賢岳の噴火から復興し、おいしい野菜を作る農家とその家族。災害も乗り越え、水とともに生きる人たちに出会います。
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緑の宝石 瀬戸かがやいて ~広島県 大崎下島~(選)
広島県・大崎下島は、明治時代からレモンの一大生産地として知られます。島の限られた土地を最大限に生かすため、農家の人たちは段々畑を作り耕作を続けてきました。10月から収穫が始まるのは、爽やかな風味が特徴のグリーンレモンです。かつての台風被害を乗り越えレモン栽培を続ける農家や、マーマレード作りをする女性を訪ね、レモンとともに生きる島の人々の営みを見つめます。
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特集 山の歌
特集・小さな旅は、2017年度に放送したシリーズ「山の歌」の総集編です。
新緑の森を初夏の風が吹き抜ける東北の名峰・蔵王山。琵琶湖のほとり、いつの時代も都に近く、里の暮らしと密接につながってきた花の山・伊吹山。山梨・三ッ峠山の頂からは、秋の空気の澄んだ朝、葛飾北斎も描いたという見事な赤富士を望みます。そして、日本一早い紅葉が訪れる北海道・大雪山系の白雲岳では、山が見せる静寂の刹那に惹かれる人々と出会います。
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時 立ち添う 蔵の町 ~高知県 室戸市~
高知県室戸岬の西にある、室戸市吉良川町は、古くから炭の名産地として知られてきました。町に数多く残されているのは、炭の交易によって建てられた“蔵”です。三月、町を彩るのは、蔵に眠っていた先祖代々のひな人形。ひな行列にあわせ家々に飾られ道行く人々を招き入れます。亡き夫の思いを胸にパン作りに励む女性に、築100年を超える蔵を生かして、お遍路宿を営む夫婦など、歴史ある町で、時を刻む人々の暮らしを訪ねます。
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谷陰に陽光注いで ~山梨県 丹波山村~

東京と山梨の境にある山梨県丹波山村。2000m級の山々から連なる急峻な谷間に広がる集落におよそ570人が暮らします。日照時間の短い冬、太陽が山陰に隠れる集落には、午後になるとまもなく日の光が届かなくなります。日陰を逆手にとったマイタケ作りや、貴重な日だまりを使った郷土料理、陽光を受けやさしく育つ子供たち。谷あいの村で、あたたかく生きる人々に出会う旅です。
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いにしえの炎 立つ ~島根県 奥出雲町~
島根県奥出雲町は、古来の鉄作り「たたら製鉄」の里として知られています。砂鉄と木炭だけで作り上げられるたたらの技は、純度が非常に高く、良質な「玉鋼」を生むといいます。いにしえより棟梁の「村下(むらげ)」の間で口伝で伝えられてきたこの技。終戦を境に一度、途絶えましたが、昭和50年代に再興されました。たたらから発展した「炭」や「そろばん」の文化が、今も土地の人々の暮らしに息づいています。
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