2019年05月12日 (日)

海風はこぶロマン ~大分県 姫島~(選)

himesimamain.jpg大分県北東部に浮かぶ姫島は“風の島”。周りに遮るものがなく年中強い風が吹きます。「風越」と呼ばれる農地は、風の影響を受けないよう火山の火口を開墾して畑にしています。伝統漁「手吾智網漁」は、刻一刻と変わる風を読みながら手で網を引いてタイを水揚げします。5月、西風に乗ってやってくるのは2000キロを旅するチョウ「アサギマダラ」。保護活動をする人々にも出会いました。風と共に生きる島の暮らしを見つめます。


今回の放送内容

(2018年6月に放送した番組のアンコール放送です)

himesima1.jpg島では、漁業のかたわら自給自足のため細々と農業が行われてきました。島の西端、最も風が強いといわれる西浦地区では、火山の火口を切り開いて作物を育てています。「風越」(かせごし)と呼ばれるこの地。くぼ地になっているため潮風を防げるうえに、水はけのよい火山灰の土壌は農業に最適です。西村英雄さんは、この恵みあふれる土地を先祖代々守り続けてきました。73歳になった今も、毎日片道15分の山道を登って火口の畑に向かいます。


himesima2.jpg古くから漁業で栄えた姫島。漁師たちは風と向き合い続けてきました。姫島だけに残る「手吾智網漁」(てごちあみりょう)は、長いロープと先端についた小さな網でタイを取る伝統漁です。人の力だけでロープを手繰り、網にタイを追い込みます。途中、風に船が流されては漁になりません。そこで重要なのが風上に船首を向け続ける操船技術。漁師の竹内寛治さんは、60年間海に出てこの漁を続けてきました。息子の辰也さんとともに、風をいなし進みます。


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初夏、西からの風に乗って「アサギマダラ」というチョウが島にやってきます。沖縄から北海道まで、20度前後の適温を求めて約2000キロを旅するチョウです。大海範男さんは、若者が減ってさみしくなった島に元気を取り戻したいと、チョウの保護活動をしています。アサギマダラが好む花の群生地を整備するほか、地元の子供たちを招いて生態調査なども行います。中学を卒業すると島を出てしまう子どもたち。遠く離れても故郷の風を忘れないでほしいと願う大海さんです。


 旅人・山本哲也アナウンサーより

himeyamamoto.jpgのサムネイル画像クルマエビで有名な姫島。ですが、それだけではないことを実感した旅でした。ロープを使い網に追い込んでとる島独特の漁。そのタイの、形のいいこと、大きいこと。父子二人で息もぴったりの竹内寛治さん、辰也さん。自慢のタイは結婚式のお祝い用に引っ張りだことか。宙を舞うのは旅するチョウ、アサギマダラ。こんなに人懐っこいチョウチョは初めて。戯れる島の子どもたちを見ながら、なんと宝物に満ちた島だろうとつくづく思いました。


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姫島へのアクセス

JR日豊線「宇佐」駅→バス大分交通伊美線「伊美港」(約1時間)→姫島行フェリーに乗り姫島で下船(約20分)


問い合わせ先

▼姫島の観光について
 姫島村水産・観光商工課 0978-87-2279

投稿時間:08:24


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