2019年01月06日 (日)

大地の恵み あるがままに ~栃木県 那須町~

nasumain.jpg栃木県の北東部に位置する那須町。那須連山の主峰・茶臼岳の中腹には、飛鳥時代から続く那須湯本温泉があります。二度の火災を乗り越え、燃え残った日記から先祖の思いを受け継ぐ家族経営の温泉宿を訪ねました。麓で篠(しの)竹を刈っていたのは「篠ざる」を作る女性。栃木県の伝統工芸品です。牧場では、冬でも一日中外で牛が放牧されていました。牛たちとのびのび暮らす酪農家に出会います。大地の恵みと共にある暮らしです。


 今回の放送内容

nasu1.jpg那須湯本温泉街の中心にある「鹿の湯」は1300年以上も前に開湯したといわれています。この湯を引く家族経営の温泉旅館を訪ねました。二代目主人の阿久津勉さんは86歳。2年前からは、四代目を継ぐため孫の陽平さんが下働きを始めています。この日、勉さんは初めて陽平さんに先代の日記を見せました。昭和57年、火事で旅館が全焼しましたが、金庫に入れて保管していたこの日記だけは唯一残ったのです。旅館を興した先代の苦労が手に取るように伝わる日記。世代を超えて守る旅館の物語です。


nasu2.jpg茶臼岳の麓に古くから自生している篠(しの)竹。篠竹を使って作る篠ざるは、昔から農家の副業として生活の支えでした。およそ70年篠ざるを作り続けている人見ハヤさんは、幼い頃から両親が作る姿を見てざるを編む技術を覚えました。栃木県の伝統工芸品にも指定されている「那須の篠工芸」。しかし、篠ざるを作る人は今ではわずかです。ふるさとの恵みを使った素朴なざる作りを受け継いでほしいと、人見さんは後継者の育成にも努めています。


nasu3.jpg那須町は、100近くの牧場がある酪農が盛んな地域です。酪農家の摩庭正さんは乳牛を放牧させて育てています。朝と夕方の搾乳の時間以外、牛たちは真冬でも常に外で生活します。手足を伸ばしごろんと横になって寝る牛や、夜中に外で自力で出産する牛。「ここの牛は幸せだよねとみなさん言ってくれます。野生に近い姿だと思っています」と話す摩庭さん。自身も牛になりたいと笑いながら、あるがままに恵みを受けて牛たちとのんびり暮らしています。


yamadanasu.jpg旅人・山田敦子アナウンサーより

氷雨降る那須。活火山茶臼岳の中腹、1300年の歴史ある共同浴場「鹿の湯」には、湯温ごとにいくつもの湯船が並びます。温度は低い順に41、42、43、44、46、48度!これは限界を超えているのでは?と思いきや、湯もみ歌には「53度で鍛えた身」という一節があり、昔はなんと53度の湯船まであったそうな。昔の人はすごかったと感心しつつ温泉街を回れば、お風呂自慢の宿がたくさん。客室10間というこじんまりした構えに7つの湯船を持つ旅館もあり、訪れる人の心をほっかほかに温める、山の中腹の温泉街でした。


nasumap.jpg

那須湯本(鹿の湯周辺温泉街)へのアクセ

〈電車〉
東北新幹線「東京」駅→「那須塩原」駅(約75分)→JR東北線に乗り換えて「黒磯」駅(約10分)→東野交通バスに乗り換えて「那須湯本」(約45分~1時間)

〈車〉
東北自動車道「那須」ICから約20分


問い合わせ先

▼那須町について
 那須町観光協会 0287-76-2619

投稿時間:08:24


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