2018年12月16日 (日)

冬桜 心に咲かせて ~群馬県 藤岡市 鬼石~

onisimain.jpg群馬県藤岡市の鬼石(おにし)は、全国でも珍しい冬に咲く桜の名所です。町のシンボル「桜山」では7000本の冬桜が寒空の中で健気に咲き誇ります。冬桜を守り増やし続けた父の意志を継ぐ桜守。かつて町を支えた庭石の産業が衰退し、第二の人生として桜山にうどん店を開いた男性。桜山を訪れる人でにぎわうみかん農園は、桜と同じ時期にオレンジ色に色づきます。過疎化が進む中、冬桜をよりどころに生きる人々の思いを見つめます。


 今回の放送内容

onisi1.jpg冬桜の名所・桜山公園。明治時代、町に憩いの場を作ろうとソメイヨシノが植えられた中に、偶然、冬にも花をつける桜が見つかりました。以来大切に守られ、現在では7000本の桜が花を咲かせます。桜守の新井英治さんは、今も「芽接ぎ」と呼ばれる方法で手塩にかけて冬桜の苗木を増やしています。50年前の山火事で失われかけた冬桜を再生させたのは、新井さんの父でした。「冬桜を1万本にしたい」と願った父の夢を受け継ぎます。


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公園にあるうどん店に入ると、店の奥には「三波石」と呼ばれる石が並んでいました。店主の永井孝男さんはもともと庭石の業者。かつて鬼石で採れた三波石は町の産業を支えてきましたが、ダム建設によって衰退してしまいました。それでも故郷を盛り立てたいと、永井さんは50歳を過ぎて始めたうどん屋で花見客を温めます。石屋時代に仲間たちと作った公園の中の大きな日本庭園に通っては、お客さんが笑顔になることを願って気さくに声をかける永井さんです。


onisi3.jpgのサムネイル画像桜山の麓に広がるみかん畑に、子どもたちの黄色い声が響いていました。もとはこんにゃく畑だったというこの一帯。しかし、斜面でのこんにゃく栽培は重労働で、高齢化とともにこんにゃく農家は減少していました。その状況をなんとかしたいと考えていた木村正徳さん。20年前、祖父が庭先に植えていたみかんの木が、冬桜と同じ時期に黄色く色づくのを目にしてひらめきます。「ここをみかん畑にしてはどうか」。反対する両親の旅行中に勝手に植えたというみかんは、今や4500本にまで育ち、みんなが喜ぶ地域の特産品に。みかん畑から臨む桜山に思いをはせます。


onisitetuya.jpg旅人・山本哲也アナウンサーより

群馬の山あいに、こんな桜の園があるとは。しかも冬に。華やかさでは春の桜に敵わないものの、寒さの中で凛と咲く7000本の冬桜は見事のひとこと。十二分に目も心も温めてくれました。桜守の新井さん、うどん店の永井さん、みかん農家の木村さん、みんな心はいつも冬桜の咲き誇る桜山にある。鬼石に暮らす、今に生きる「花咲かじいさん」(失礼!!)に出会えた気がします。一万本の冬桜をぜひ見たいものです。


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桜山公園へのアクセス

〈電車〉
JR高崎線「本庄」駅→路線バス(朝日バス)または「新町」駅→路線バス(日本中央バス)→「鬼石郵便局」下車→タクシーで約15分


JR八高線「丹荘」駅→路線バス(朝日バス)または「群馬藤岡」駅→路線バス(日本中央バス)→「鬼石郵便局」下車→タクシーで約15分

〈車〉
関越自動車道「本庄・児玉」IC→国道462号線(約40分)
上信越自動車道「藤岡」IC→県道13号線(約40分)


問い合わせ先

▼鬼石の観光や桜山公園について
 藤岡市鬼石総合支所 にぎわい観光課 0274-52-3111

投稿時間:08:24


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