2018年12月09日 (日)

港町の心意気 いちずに ~静岡県 西伊豆町~

nisiizumain.jpg伊豆半島の西部、静岡県西伊豆町は、漁業の町として栄えてきました。この時期、漁師たちが狙うのは高値が付くヤリイカです。かつお節店では、地域の正月の縁起物「潮かつお」作りが始まっていました。かつてカツオ漁で賑わった西伊豆の誇りを胸に伝統的な製法を守り続けます。創業150年の造船所もルーツはカツオ船の船大工。整備した船を家族で送り出します。時代が移り変わってもひたむきに海と生きる人々の暮らしを訪ねます。


今回の放送内容

nisiizu1.jpg秋の終わりから冬にかけて西伊豆の漁師が狙うのは、ヤリイカ。駿河湾の恵みをたっぷり蓄えたヤリイカは、甘みが強いのが特徴です。透き通る美しさを損なわないよう、一本釣りで狙います。漁師の鈴木恵輝さんはこの道50年の大ベテラン。水深200メートル近い海底に潜むヤリイカを、わずかな反応も見逃さず釣り上げます。しかし今年は条件が悪く、なかなか大漁とはなりません。それでも鈴木さんは「自然相手だからいい時も悪い時もある」とおおらかに笑います。


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かつてカツオの町として栄えた西伊豆。昭和の中頃までは一本釣りの漁船で港がにぎわい、40軒ものかつお節工場があったといいます。今では、芹沢安久さんが5代目を務める一軒が残るのみ。しかし、創業以来変わらぬ伝統的な製法を今も守り続けています。なかでも西伊豆の歴史と伝統を今に伝える食べ物が、カツオをまるごと塩漬けにした「潮かつお」。新年に船の主が乗り子に配った習わしから、今も地域の正月の縁起物として親しまれています。カツオの町の誇りを胸に、地域に伝統の味を届ける芹沢さんです。


nisiizu3b.jpgのサムネイル画像深い入り江の先に進むと、大きな造船所がありました。伊豆半島ではここだけの、1000トンクラスの大型船も修理できる造船所です。社長の藤井晁さんは85歳。カツオ船の船大工から始まった工場を、生涯をかけて発展させてきました。しかし、父を継ごうと船の大学に通っていた長男が、21歳のときに交通事故で亡くなります。失意の父を支えたのは、長女の円美さんをはじめとする妹弟たちでした。温かい家族の絆で結ばれた造船所を訪ねます。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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西伊豆の旅は2回目。今回も町の方たちに温かく気さくに迎え入れていただきました。この独特のおおらかさは、どこから来るのでしょう?大海原に向き合っているから?気まぐれな天気と根気良く付き合っているから?それとも毎日大きな夕日が海に沈むのを眺めているから、夕日の照り返しがいつも心を温めているからでしょうか?宇久須、安良里、田子、仁科…立ち寄る港々は皆どこか雰囲気が違い、自分だけの世界を持っているよう。2回来てもまだまだ奥の深そうな西伊豆でした。


西伊豆町へのアクセス

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〈電車〉
伊豆箱根鉄道「修善寺」駅→路線バス(東海バス)「仁科」下車(約1時間半)
    
〈車〉
東名高速道路「沼津」IC→国道136号線(約2時間)


問い合わせ先

▼西伊豆町について
 西伊豆町観光協会 0558-52-1268

投稿時間:08:24


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