2018年11月11日 (日)

"タワマン"に絆を ~神奈川県 武蔵小杉駅界わい~

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神奈川県川崎市、武蔵小杉駅の界わいは、高さ100メートルを超える超高層タワーマンションが林立します。10年ほど前から工場などの跡地の大規模な再開発が始まり、およそ1万人が移り住んできました。住民どうしの交流の場をつくろうと囲碁サークルを立ち上げた男性、地域の人の心を癒やすパンジー農家、街を盛り上げるイベントを企画するカレー屋の女店長。“タワマン”の街につながりをつくろうと奮闘する人々に出会います。


今回の放送内容

kosugi1.jpgのサムネイル画像日曜日の朝、あるタワーマンションの集会室に、子供からシニアまでさまざまな年代の人たちが集まってきました。囲碁や将棋、チェスを、誰とでも好きなだけ楽しめるサークルです。タワマン住民の中に「周囲の人たちと話す機会がない」という声があるのを受けて、今年の夏に誕生しました。みるみる参加人数が増え、今では大切な交流の場になっています。再開発によって大きく変化したこの街の、新しい絆の形です。


kosugi2.jpgタワーマンションの程近くに、パンジー畑が広がっていました。武蔵小杉駅のある川崎市中原区の「区の花」でもあるパンジー。農家の鹿島連さんの畑では、露地で風雨にさらして栽培し、丈夫なパンジーを育てています。お客さんは、自分でパンジーを土から掘ったり、その場でリースを作ったり、楽しみながらパンジーを購入します。「タワーマンションに住んでいても、土のある生活を感じてもらいたい」と鹿島さん。消費者との目に見える関係を大切にしながら、都市化が進む中でも農地を守っていきたいと考えています。


kosugi5.jpg武蔵小杉では、新たに移り住んできた人と以前から住んでいる人たちが一緒になって、地域を暮らしやすい場、にぎわいのある場にしようと奮闘しています。その一つ、地域の秋祭り「コスギフェスタ」では、カレーフェスというイベントが開催されていました。地域の新旧の飲食店が、カレーの特別メニューを用意してスタンプラリーを行います。駅前広場に参加店が一斉に露店を出すクライマックスでは、今年、半日で3万人が訪れました。新しい街に新しい集いが生まれています。


旅人・山田敦子アナウンサーより

kosugiyamada.jpg改札口を出てびっくり、武蔵小杉って今こんな事になっているんだ…というのが正直な第一印象でした。立ち並ぶタワーマンションにピカピカの商業施設。光ばかりで陰のない、弾き飛ばされそうな未来都市。でも分け入ってみると…新しい街に血を通わせようという試みがあちこちで動いていました。そこに集う人々の表情はどこかほっとして楽しそう。どんなに快適なハードがあっても、それだけでは足りない。ふるさとは自分たちで絆を結び、作っていくものだということが鮮やかにわかる新しい街の姿でした。


武蔵小杉駅へのアクセス

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〈電車〉

東急東横線、東急目黒線、JR南武線、JR横須賀線「武蔵小杉」駅下車


問い合わせ先

▼武蔵小杉のまちづくりについて
 川崎市中原区役所まちづくり推進部地域振興課 044-744-3113(代表)

▼武蔵小杉のある中原区のパンジーについて
 JAセレサ川崎 中原支店 044-751-5911(平日9時~15時)

投稿時間:08:24


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