2018年08月05日 (日)

ありし日の あの響きと ~みちのく音紀行~

michinokumain.jpgのサムネイル画像ふだんは気に留めることもない日常の「音」。しかし、聞こえなくなると途端に懐かしく感じたり、一緒に聞いた誰かを思い出したりすることがあります。帰郷したときに聞いた「カジカガエルの鳴き声」。今は亡き夫と訪れた海で聞いた「小石の転がる音」。駅前でいつも流れていた「時報の音楽」。岩手県大船渡市の鍛冶屋さんでは、東日本大震災で一度途絶えた「鉄を打つ音」が町に戻っていました。みちのくの音をめぐって旅をします。


今回の放送内容

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清流の岩場に住むカジカガエル。春から夏、オスたちは一斉にのどを震わせ、美しい声でメスを誘います。宮城県登米市の清流のすぐそばに暮らす阿部富夫さんは、毎年カジカガエルの声が聞こえてくるのを楽しみにしています。この声を聞くと、幼い頃に川で遊んだときの記憶や、離れていた故郷に帰ってきたときの喜びを思い出すのです。たどりついた穏やかな暮らしの中で、昔と変わらず聞こえてくる音です。


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岩手県洋野町にある海岸では、絶えず打ち寄せる波に小さな石が転がり、からからと音を立てます。この「引き波で石が転がる音」を、30年前に夫と一緒に聞いたという中里和歌さん。仕事や子育てがひと段落したころ、夫と出かけたドライブ中に偶然見つけたこの海岸。二人でその音に聞き入った思い出は、夫が亡くなった今も大きな心の支えになっているといいます。ありし日の思い出の音です。


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東日本大震災から7年。東北沿岸の地域では、失われた暮らしが少しずつ取り戻されています。甚大な被害を受けた岩手県大船渡市では、鍛冶屋を営む新沼勝男さんが鉄をたたく音が、町に戻っていました。江戸時代から続く鍛冶屋に生まれ育った新沼さん。この音は「うちの生活の音」と話します。震災で一度は廃業を考えましたが、再開を求める声に奮起しました。振り下ろすつち音が、復興を目指す町を鼓舞しています。


旅人・山本哲也アナウンサーよりmichinokuyamamoto.jpgのサムネイル画像

頭に浮かぶふるさとの音にはいろいろあるものですね。宮城県登米市で出会った阿部富夫さんは、帰省のときに聞いたカジカガエルの鳴き声が、「帰ってきたきたきた」と言っているように聞こえたといいます。まさに体にしみこんだふるさとの音。お盆の近づくこの時期は、誰しもどうしようもなくふるさとが恋しくなるものです。私は川のせせらぎ、そして蝉の声。みなさんは?


今回訪れた場所

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問い合わせ先

▼洋野町について
 洋野町観光協会 0194-65-5916

▼大船渡市について
 大船渡観光物産協会 0192-21-1922

▼登米市について
 登米市観光物産協会 0220-52-4648

▼仙台市について
 仙台市観光情報センター 022-222-4069

投稿時間:08:24


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