2018年06月24日 (日)

蔵の町に息づく誇り ~新潟県 長岡市~

nagaokamain.jpg新潟県長岡市の摂田屋(せったや)地区には、酒やしょうゆ、みその醸造メーカーが立ち並びます。伝統のしょうゆ造りを受け継ぐ蔵では、新しい工場長が仕込みの時期を迎えていました。サフラン酒という風変わりなお酒を造っていた屋敷では、その主の自由な精神性に魅せられた男性も。創業70年のパン屋さんは、町の酒蔵で生まれた酵母と地元産のみそやしょうゆを使って、独創的なパンを作ります。“醸造の町”の人々に出会う旅です。


今回の放送内容

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町の入り口に立つしょうゆ蔵。辺りにはしょうゆの香ばしい匂いが漂います。江戸時代より続くこの蔵では、伝統のしょうゆ造りが受け継がれてきました。今年の仕込みを取り仕切るのは、新しく工場長に就任した高橋剛さんです。5月下旬、蔵では麹(こうじ)づくりが始まっていました。180年変わらぬ蔵の味を決める大切なこの工程。機械化が進むなかでも、手作業による醤油づくりを守り継いでいます。「醸造の町の矜持(きょうじ)」と胸を張る高橋さんです。


nagaoka2.jpg蔵が立ち並ぶ摂田屋地区でひときわ目を引くのが、派手な装飾に彩られたこの蔵です。左官職人がこてを使ってしっくいを盛り上げて描く「こて絵」が施されています。明治時代、サフラン酒という薬酒を大ヒットさせ財を成した、吉澤仁太郎によって建てられました。屋敷には型破りで遊び心あふれる仕掛けがいっぱい。今、その自由奔放な精神に魅せられた町の人々によって、仁太郎の資料館を作ろうという計画が進められています。


nagaoka3.jpg地元の人でにぎわう小さなパン屋さん。創業70年の老舗です。戦後、パン食が奨励された際、近所の酒蔵がパン酵母の生産に挑戦したのをきっかけにパンを焼き始めました。現在の店主は三代目の高橋正文さん。酵母だけでなく、摂田屋で造られたみそやしょうゆ、酒かすなどを使って、新しいパンを開発し続けています。醸造の町ならではの、歴史と誇りが詰まったパンです。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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旧三国街道沿いのその地区は、香ばしいしょうゆの匂い漂う蔵の町。こじんまりした区域に、江戸の昔からさまざまな醸造業が息づいています。日本酒、しょうゆ、みそ。原料に作用して変容させ、新しいものを作り出す発酵の力が満ち満ち、住む人にも影響を与えてきたのでしょうか。サフラン酒で財を成した実業家は蔵を自ら奇抜で豪華な意匠で飾り、酒の蔵元は麹菌の技術でパン酵母を開発。町のパン屋さんはその酵母を使い次々にオリジナルパンを発明。何か面白いもの、他にないものを作ってやろうという気概がすてきな、小さな町でした。


新潟県 長岡市 摂田屋地区へのアクセス

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〈電車〉
上越新幹線「東京駅」→「長岡駅」でJR信越線またはJR上越線乗り換え→「宮内駅」(約2時間)→徒歩約10分

〈車〉
関越自動車道「長岡」ICより約20分


問い合わせ先

▼長岡市の観光について
 長岡観光コンベンション協会 0258-32-1187

投稿時間:08:24


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