2018年05月06日 (日)

ふるさとの鉄路と 笑顔舞う駅舎で ~山形県 フラワー長井線~

nagaimain.jpg豊かな田園地帯を走る山形鉄道のフラワー長井線は、色とりどりの花模様が描かれた車体が特徴の路線です。山形県置賜地区にある赤湯駅から荒砥駅まで、全長30.5キロを結んでいます。歴史ある駅舎を舞台に、自分たちの青春をテーマにした一枚を残そうという写真部の高校3年生。学生たちの駅までの足を支えている自転車屋さん。地域の憩いの場になっている駅舎。春色の列車に乗って沿線の人々を訪ねていきます。


今回の放送内容

nagai1.jpgうさぎの駅長がいる「宮内駅」や、市民の募金で完成した「あやめ公園駅」など、地元の人々に愛されるフラワー長井線。特に学生たちにとっては、毎日の生活に欠かせない存在です。大正2年に建設されたという「西大塚駅」では、長井高校写真部の生徒たちが撮影を行っていました。写真のテーマは「青春」。思い出がいっぱい詰まった列車や駅舎に、3年生の安部佑香さんがカメラを向けます。見る人が自分の青春時代を重ね、当時の気持ちをよみがえらせるような写真を撮りたい。高校最後の春、駅舎を舞台に青春の風景を切り取ります。


nagai2.jpgのサムネイル画像「南長井駅」の近くに、松永政和さんが営む自転車店がありました。深い雪に覆われる山形の冬。その間ずっと雪に埋もれてしまった自転車は、さびて痛んでしまいます。春になると、修理を求める学生で店は大忙しです。「新学期を迎え、新たな気持ちで長井線に向かう学生たちを、きれいな自転車で送り出してあげたい」。一台一台、丁寧に汚れを落として整備します。地域の足を、フラワー長井線と共に支えています。


nagai3.jpgのサムネイル画像フラワー長井線の中で一番大きな「長井駅」。待合室の横に、旬の山菜や果物が並ぶ直売所があります。土屋ちづ子さんは、9年前の開業以来、ずっとこの店に立っています。近くにあった工場が撤退してしまい、閑散とした駅や町にさびしさを感じていた土屋さん。地域の人が気軽に集まって、元気を取り戻せるような場所を作りたいと直売所を開きました。今では、電車に乗る用事がなくても、店を目当てに大勢のお客さんが駅へやって来ます。ぬくもりを求めて地域の人々が集う駅舎です。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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今回よく耳にしたことばは、「おしょうしな」。フラワー長井線沿線のお店で買い物をしたとき、食事をしたとき、必ずそう言って送り出されました。観光客へのお国ことばのおもてなし?と最初は思ったのですが、気をつけてみると地元の人どうしあっちこっちで「おしょうしな」「おしょし~」「おしょしおしょし」と様々なバージョンが飛び交っています。「ありがとう」に類することばだと思うのですが、語源を想像してもさっぱり分からず、しかしなんとも雰囲気のある素敵なことばでした。


フラワー長井線へのアクセス

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〈電車〉

山形新幹線「東京」駅→「赤湯」駅(約2時間20分)


問い合わせ先

▼南陽市の観光について
 南陽市役所 商工観光課 0238-40-8295

▼川西町の観光について
 川西町役場 産業振興課 0238-42-6645

▼長井市の観光について
 長井市役所 商工観光課 0238-87-0827

▼白鷹町の観光について
 白鷹町観光局  0238-86-0086

投稿時間:08:24


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