2017年12月03日 (日)

照葉の森 色つづる ~神奈川県 箱根町~

hakonemain.jpgのサムネイル画像神奈川県の箱根町。標高723mの芦ノ湖の周りは、秋、さまざまな広葉樹がその姿をいっせいに赤や黄色にかえてゆきます。おだやかな水面と色とりどりの紅葉の競演は、多くの観光客を魅了します。湖のほとりにアトリエを構え、日々の移ろいをパステルで描く男性に、彩り豊かな木材を組み合わせ美しい模様を生み出す伝統の寄せ木細工の職人、紅葉の芦ノ湖でワカサギ漁を継ぐ若手漁師など、秋の箱根に息づく暮らしを訪ねる旅です。


 今回の放送内容

hakone1.jpg秋の箱根は、黄色にオレンジ、そして赤と、色とりどりの木々に包まれます。箱根に自生する植物は1800種類。それぞれが華やかさを競うように色づき、豊かな色彩の森を作り上げるのです。湖のほとりの公園では、ビジターセンターの観察会が開かれ、見頃の植物を教えてくれます。また、紅葉の時期に始まるのが芦ノ湖のワカサギ漁。ふっくらした、くせのない味が、紅葉を見に訪れた観光客をもてなします。


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表情豊かな箱根の紅葉は、芸術にうってつけの題材。勝俣睦さんは、パステルを使って風景画を描いています。箱根で生まれ育ち、もう何十年も箱根の自然を描いているという勝俣さん。どの場所が何時頃に一番美しく見えるか、知っているのだと言います。この秋も、山のすそに広がる美しい紅葉を、パステル独特の柔らかい色合いで写しとっていました。


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山間の町・畑宿は、「箱根寄木細工」の誕生の地。町には多くの工房やお店が並びます。石川一郎さんは、7代目の寄せ木細工職人。特徴である幾何学的な模様を、すべて天然の木を使って表現します。木の色や性質を見極めて組み合わせ、微妙な色の濃淡や細い線まで、繊細な模様を作り出していくのです。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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秋は急速に箱根の山から駆け下りてきていました。昨日陽の光に燃え立っていたヤマボウシの紅葉が今日はやや寂しくなり、代わりに大モミジの古木がぐっと存在感をましてきらきらと輝いています。毎日目の離せない季節の移り変わり。旅に出てどの一瞬に巡り合うかは、まさに一期一会。今回印象に残ったのは山で見かけたマユミの若木でした。まだ緑の枝の先に、ほんの数枚の葉だけが濃い桃色に染まって青空にくっきりと映えていました。初めて見た、混じりけのないピンクの紅葉。その数枚が私の今年の秋です。 


 箱根町へのアクセス

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〈電車〉
JR東海道線・新幹線・小田急小田原線「小田原」駅→箱根登山鉄道で「箱根湯本」駅下車(約15分)

箱根町内は、鉄道やバス、船で移動できます。

〈車〉
小田原箱根道路「箱根口」IC


 問い合わせ先

▼箱根の観光について
 箱根町総合観光案内所 0460-85-5700
 箱根町観光課 0460-85-7410

▼箱根の自然について
 箱根ビジターセンター 0460-84-9981

▼箱根寄木細工について
 畑宿寄木会館 0460-85-8170

投稿時間:08:24


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