2017年11月05日 (日)

大輪の願い 空に咲く ~長野県 阿智村~

atimain.jpg木曽山脈南端の小さな山里・長野県阿智村下清内路地区。毎年秋、神社の祭りで行われているのが、三百年近く続く伝統の奉納花火です。地区の人は祭りまでの2か月間、炭作り・火薬の調合から筒づくりに至るまで、自らの手で準備します。人口が減り続けてきた集落も、最近は若い女性や移住者の力も加わり、伝統の花火も輝きを取り戻しつつあります。花火作りに精を出すユニークな山里を旅します。


 今回の放送内容

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山深い場所にある下清内路地区。平地が少ないため、人々は集落から離れて山奥に田畑を切り開き、独自の暮らしを営んできました。春から秋の間だけ、田畑近くの家に泊まりこんで暮らす「出作り」という風習です。秋、米や野菜を収穫した後に集落に戻る頃、里で行われたのが秋祭りの花火でした。村人たちの結束を深める習わしとして、今も大切に受け継がれています。

 


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花火は、火薬作りから点火まで、全て集落の人による有志会の手で行われます。毎日夜7時、昼間の仕事を終えたメンバーが専用の小屋に集まり、火薬をすり混ぜていきます。原料は、炭と硝石、硫黄。その配合は、およそ300年前に三河の国から伝わったとされて以来、門外不出の秘伝とされてきました。3時間ほど火薬をすり続けて、出来る火薬はわずか500グラム。これを1か月間かけ、全部で80キロもの火薬を作ります。


ati3.jpgのサムネイル画像祭り当日、神社の境内は集落中の人でいっぱいになります。夜7時、長い時間かけて作ってきた花火に次々と火が放たれます。勢いよく回転したり、紐をすべるように走ったりと、数々の仕掛けも。火の粉を浴びれば無病息災になると言われ、かけ声を続けながら次々と光の中へ飛び込んでいきます。最後は高さ20メートルにも吹き上がる奉納花火、「大三国」。それが無事に終わるとみんな拍手でねぎらい、小さな山里の秋祭りが終わります。

※花火は火薬製造の国家資格を持つ集落の人たちにより、安全に最大限に配慮したうえで行っています。


旅人・山田敦子アナウンサーより

yamadahati.jpg食べました。ついに蜂の子を!ところは長野県南部、阿智村の神社境内でのバーべキュー。メンバーは地区に伝わる花火製作有志会。「これはみんなに自慢できるよ~」と小皿にこんもり出てきたのは蜂の子!長野にロケに行く度にいつかはこの日が来ると思っていました。でも今日がその日なの??「5年ぶりの大スズメバチだよ~」おおっと歓声が上がります。「どうぞ~」と目の前に来た大小の茶色い塊。期待に満ちた二十四の瞳。ここは死んでも食べるしかない。一番生き物っぽくない大豆大のものを選んで、そして、そして…食しました!大丈夫、おいしゅうございました!蜂の子クリア!以上ご報告でした!!!


 清内路地区へのアクセス

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〈電車とバス〉
JR「飯田」駅→信南交通バス「昼神温泉郷」(約45分)→タクシーで約10分

〈車〉
中央自動車道「飯田山本」IC もしくは「園原」ICから約20分


問い合わせ先

▼清内路の花火について
 阿智村清内路振興室 0265-46-2001

 

投稿時間:08:24


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