2017年03月26日 (日)

冬霧の海で ~北海道 北斗市~

hokutomain.jpg北海道新幹線が開業して1年。終着駅の新函館北斗駅がある北海道・北斗市は、函館湾に面した漁業の盛んな町です。冬から春先にかけて行われる特産のホッキ貝漁。爪のついた長さ5mの棒を使い、海底の砂の中に潜む貝をひとつひとつ器用に見つけ出します。病気の妻を思い、目の前の海でホッキ漁を続ける浜の名人漁師。定年退職後、第二の人生を故郷の海で過ごす60代の新米漁師。北の海で支え合いながら生きる人々に出会います。

 


今回の放送内容

hokuto1.jpg北海道新幹線の終着駅、新函館北斗駅に降り立つと、何やら不思議なキャラクターがお出迎え。特産のホッキ寿司をイメージした「ずーしーほっきー」です。観光客が増え、新しい店も次々にでき、町は活気づいていました。商店街の人だかりの先には、ホッキを使ったしゅうまいの店に行列が。地元で取れた新鮮なホッキ。真っ赤に染まった身は、コリコリと歯ごたえがよく、観光客にも大人気です。


hokuto3.jpg

茂辺地地区の港で出会ったのは、元気に働くお年寄りの漁師たちです。70歳を越える人も多く、助け合いながら漁をしていました。阿部一男さんは、3年前から働く新米漁師。フェリー会社を定年で退職した後、父の跡を継ぎました。大潮の日に行われるふのり漁は、12人の漁師が共同で収穫します。磯は滑りやすく、歩くだけでも大変です。高齢の漁師を気遣い、阿部さんはふのりの回収を一手に引き受け、1人1人への声かけも忘れません。寒さが残る海に、漁師の思いやりがあふれていました。


旅人・山田敦子アナウンサーより

hokutoyamada.jpg去年12月、下北半島北端の漁村から津軽海峡越しに函館を眺めました。寒風の中でアンコウの揚がる港でした。今回は函館近くの漁村で、海の向こうに下北半島を望みながらの旅です。春近く、ここではホッキ貝やカニ、フノリやワカメが水揚げされています。忙しく働く大勢の漁師さんとお話しました。いつも思うのは、自らの頭と体を使って自然から糧を得ている方達の笑顔はどうしてこんなにまぶしいのかということ。旅を続けるうちに、いつかその謎が解けるのでしょうか。その頃には私もいい笑顔になれているでしょうか。


北斗市上磯地区へのアクセス

hokutomap.png

JR函館本線「函館」駅→「五稜郭」駅で道南いさりび鉄道に乗り換え→「上磯」駅(約25分)

北海道新幹線「新函館北斗」駅から車で約20分


問い合わせ先

▼北斗市の観光全般について
 北斗市観光協会 0138-77-5011
 
▼ホッキ貝やホッキ漁について
 上磯郡漁業協同組合 上磯支所 0138-73-3171

▼ふのり漁について
 上磯郡漁業協同組合 はまなす支所 0138-75-2002

投稿時間:08:24


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