2017年02月05日 (日)

山眠り 春望む ~群馬県 みなかみ町~

minakamimain.jpg群馬県のみなかみ町・藤原地区は、関東有数の豪雪地として知られます。冬の間、深い雪に閉ざされるこの集落では、独特な食や文化が発展してきました。黒豆とこうじを雪原にさらして作る「しょうゆ豆」は、冬の貴重な栄養源として、今も集落の人々の間で食べ継がれています。吹雪の日の楽しみは「通信句会」。身の回りの暮らしを俳句に詠み、冊子にして、お互いの暮らしぶりをしのび、楽しんでいます。深雪の里の人々と出会う旅です。


今回の放送内容

minakami1.jpg雪深いこの里で、冬の貴重な栄養源だったのが「しょうゆ豆」。とはいっても、おしょうゆは入れません。麹(こうじ)で発酵させた黒豆に塩と水を加えるだけのシンプルな郷土食です。わずかな雪の晴れ間に欠かせないのが、黒豆を日光にあてて乾かす作業。悪いカビが生えないよう気を配り、手間暇かけてできあがります。乳酸発酵で酸味とうま味が引き出され、ご飯のお供にうってつけ。手に入る食材で工夫をこらした、ここでしか食べられない味です。


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高齢化が進んでいる藤原地区。雪に閉ざされると出歩くこともままなりません。そんな冬のわずかな娯楽として、昔から親しまれてきたのが俳句です。地域で作る俳句の会は今年で58年目。月に一度、手紙やメールで俳句を寄せる「通信句会」が続いています。暮らしの中でふとわき上がった気持ちを俳句にしたため、俳句から仲間の暮らしぶりを互いに思いやる-雪国で培われてきた、人々をつなぐツールです。


minakami3.jpg街から遠く離れたこの地では、何でも自分で作るのが当たり前でした。「藤原の生き字引」と呼ばれる阿部惣一郎さんも、そうして育った一人。深雪の里に欠かせない「かんじき」や暖かい「わらぐつ」などの生活用品だけでなく、それを作るための道具まで全て、身近なもので工夫して作ってしまいます。そんなたくましい暮らしに魅力を感じて移住してくる若い世代も少しずつ増えています。


旅人・山本哲也アナウンサーより

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私は雪男なのか?ロケにこの冬一番の寒波を連れて行ってしまいました。湿り気のある重い雪に、サラサラのパウダースノー。日によって変化する雪の表情の豊かさに驚きました。今回の旅では、特に84歳の阿部惣一郎さんの姿に心動かされました。雪深い藤原の中で生き抜いてきた生活の知恵、厳しい自然の中で培われたやさしさ、自分の作ったかごや草履やリュックを子供のように得意気に見せてくれる茶目っ気あふれる仕草、暮らすとは何かが全身から伝わってきました。豪雪の中、動けなくなった私たちのロケの車を除雪車で引っ張ってくださったみなかみ町のみなさんにもお礼を申し上げます。ありがとうございました。


 みなかみ町藤原地区へのアクセス

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〈電車〉
JR上越新幹線「上毛高原」駅からバス(約70分)
もしくは JR上越線「水上」駅からバス(約45分)
いずれも「宝川温泉・湯ノ小屋方面」行き

〈車〉
関越自動車道水上ICから宝川温泉・湯ノ小屋方面へ(約15km)


問い合わせ先

▼藤原地区の観光情報について
 みなかみ町観光協会 0278-62-0401

 

 

投稿時間:08:24


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