2017年01月29日 (日)

心つないで トコトコと ~栃木・茨城 真岡鉄道~

mookamain.jpg栃木県茂木町と茨城県筑西市をつなぐ、第三セクター「真岡鉄道」。沿線の学校に通う高校生をはじめ、地元住民の足として利用されています。鉄道で通う高校生たちにとって、車内は心を通わせ合う大切な場所です。終着駅に待つのは、運転士をいつも気遣う、母親のような駅員。鉄道人生60年、今も現役の老機関士の思いは、若手社員たちにも受け継がれています。人々のこころとこころをつなぐ、ふるさとの鉄道を訪ねます。


今回の放送内容

mooka1.jpg茨城県筑西市の下館駅から、栃木県茂木町の茂木駅まで、およそ40キロを1時間余りで結ぶ、第三セクター「真岡鉄道」。沿線に暮らす人たちの足として利用されています。駅の数は17。その大半は無人駅で、掃除や花壇の世話など、地元の人たちの手で管理されています。週末にはSLが運行され、家族連れなど多くの観光客が訪れます。どこか懐かしい感じがする“ふるさとの鉄道”です。


mooka2.jpg終点の茂木駅の駅員、小室美智子さん。真岡鉄道が第三セクターとして開業した28年前からずっとこの駅で働いています。朝は通学で利用する高校生たちへの対応で大忙しです。列車はこの駅で折り返し運転。発車を待つ運転士に温かいお茶を出し、朝の始発に乗るため運転士が前夜泊まる宿直室の布団を干す小室さんの姿は、さながら“真岡鉄道のお母さん”。そんな“母”に見送られて、列車は再び発車していきます。


mooka3.jpg真岡鉄道には、“お父さん”もいます。湯浅陽三さんです。現在は、真岡駅に展示されている「9600形」蒸気機関車の機関士として、駅の敷地を走る体験乗車の運行を担当しています。かつては国鉄のSL機関士で、その経験を買われて真岡鉄道に。運転技術から車両の保守管理まで、SLの全てを後輩たちに伝えてきました。鉄道人生60年、その思いは、次の世代へと受け継がれています。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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SLには惚れ惚れします。堂々とした姿。様々な部品の美しさ。力強い音。子どもの頃飽かず眺めた足踏み式ミシンに通じる魅力を感じるのです。真岡駅で、SLの横に仁王立ちする2歳児を見ました。指さしては回らぬ舌で「連結!」と繰り返しています。可愛さにカメラを向けると、カメラマンの袖を引いてしきりに機関車の方に向けようとします。「僕じゃなくて機関車を撮ってよ」というのでしょう。今回の鉄道の旅で、本当に好きなものに対する時、人はとてもいい顔になるんだと思いました。君も立派な運転士さんになれるといいね。


真岡駅(9600形など展示)へのアクセス

mookamap.png

〈電車〉
JR水戸線「小山」駅→「下館」駅(約20分)→真岡鉄道に乗り換えて「真岡」駅(約25分)

もしくは 関東鉄道常総線「守谷駅」→「下館」駅(約50分)→真岡鉄道「真岡」駅(約25分)

〈車〉
北関東自動車道「真岡」ICから約10分


 問い合わせ先

▼SLの運行や9600形の体験乗車について
真岡鐵道株式会社 0285-84-2911

 

投稿時間:08:24


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