2016年12月25日 (日)

神集い 縁結ぶ ~島根県 出雲市~

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縁結びで名高い出雲大社がある島根県出雲市。旧暦10月は全国各地の八百万の神々が出雲に集う「神在月」として知られ、良縁を求める参拝客でにぎわいを見せます。地元では、神と共に生き、ご縁を大切にする暮らしが営まれてきました。ご縁の力に感謝し生きるUターンの女性。しめ縄を5代に渡って作り続ける家族。神に捧げる神楽の習得に励む地元の高校生。目に見えないものに寄り添う出雲の人々を訪ねる旅です。


今回の放送内容

izumo1.jpg旧暦の10月10日、島根県出雲市にある出雲大社から1㎞ほど離れた日本海の浜で、全国のやおよろずの神々を迎える「神迎(かみむかえ)神事」が厳かに執り行われます。神々はここで、人々の縁を結ぶ会議「神議(かみはかり)」をするとされ、出雲では神が集う旧暦10月を神無月ではなく、神在月(かみありづき)と呼びます。良縁を求める参拝客でにぎわう、ご縁の季節です。


izumo2.jpg神々が集う出雲において、なくてはならないのが清めの意味を持つ「しめ縄」。池田哲夫さんはこの道50年のベテランしめ縄職人です。「神様が喜んでくれるように」、材料となる稲わらはまだ青みが残る新鮮なものを使い、ラジオやテレビなどの気を紛らわす音は全て消して、作業します。先祖代々受け継いでいるしめ縄作りの「心構え」を教えてくれました。


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神々が集っている間は静かに過ごすという風習が残る出雲。やおよろずの神様たちが出雲の地を離れた後、お囃子の音色に導かれて、神楽の練習に励む高校生・杉谷勇樹くんに出会いました。杉谷くんが取り組んでいたのは、300年の伝統を誇る大土地神楽(おおどちかぐら)。神楽の面を作る祖父のもとで育った杉谷君が、神楽に出会えたことに感謝し、「強い縁」を感じていることを教えてくれました。


旅人・山本哲也アナウンサーより

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神在月(かみありづき)に初めて訪れた出雲大社。まあ驚きました、若い女性の多いこと、しかもカップルで。東京、名古屋、大阪など遠くから続々。出雲への寝台特急「サンライズ出雲」の切符がなかなか取れないというのもうなずけます。ここに男性たちもやってくれば、境内でいい出会いがあるかも知れません。出雲に暮らす人たちは、生活のなかのご縁をなんと大切にしていることか。しめ縄を作り続ける職人の親子、出雲神話を舞う神楽に一生を捧げるとまで言い切る高校生、ふるさとを受け継ぐということを真正面から受け止めて出雲で生き続けようとする気迫さえ感じる、出雲の人の底力、人間力、頼もしさを感じることができました。神ってるんでしょうか。出雲が発祥の地といわれるぜんざいに加え、お蕎麦屋さんのカツ丼が美味しかったことも付け加えておきます。


 出雲市大社町へのアクセス

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〈電車〉
一畑電車大社線「出雲大社前」駅下車

〈車〉
山陰道「出雲」IC→国道431号線を出雲大社方面へ(約20分)
山陰道「斐川」IC→国道9号線→県道28号線経由で出雲大社方面へ(約30分)


 問い合わせ先

▼島根県出雲市の観光全般について
出雲観光協会 0853-53-2112
 
▼出雲大社について
出雲大社(社務所) 0853-53-3100

投稿時間:08:24


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