2016年10月30日 (日)

心に花を ~宮城県 女川町~

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宮城県女川町は水産業のさかんな港町。震災後の復興をめざし、若者を中心とした町づくりが進んでいます。実は女川は、600種類以上の山野草が自生する、植物の宝庫。ふるさとの風景や大切なものを失った人々が、身近にある自然に心を癒やされています。震災前と変わらずに山の草花に出会う人、花を育てることで励まされ、生きてきた夫婦など、自然に勇気づけられながら、復興に向かう人たちと出会います。


今回の放送内容

onagawa1.jpgJR石巻線に乗って、女川町を目指します。終着の女川駅で降りると目の前に見えてくるのは真新しい商店街。ここで老舗の果物屋さんの2代目主人、相原義勝さんに出会いました。店の真ん中に置いてあるいろりは、自然と地元の人が集まってくる憩いの場です。相原さんが大切にしているのは、お店の片隅に置いている鉢植えの草花。東日本大震災で畑や庭を失った町の人たちは、こうして植物を育てることで喜びを感じています。


onagawa2.jpg珍しい山野草を見つけたと相原さんのもとを訪ねてきたのは、なじみの客の青砥祐信さん。女川町には、三陸の海が育む600種類の山野草が自生しています。青砥さんは、定年を前にした20年前、豊かな自然に惹かれて隣町から移住しました。山を歩き、その日見つけた草花の絵を描いて過ごす日々。しかし震災でその生活を失ってしまいます。途方に暮れていた中で再び力を与えてくれたのは、がれきの中でたくましく咲くコスモスでした。傍らにある草花が、今の生きる糧になっています。


onagawa3.jpgキクを育てている平塚文通さんと妻のたへ子さんは、再建した自宅の庭に、ささやかながらも目いっぱいの草花や野菜を植えました。支え合い暮らす夫婦は、20年前に娘を病で、5年前に息子を津波で失っています。花開いたキクは、子どもたちのためにと仏壇に供えてきたたへ子さん。まもなく開花を迎えるオオギクを、半年間愛情込めて手をかけてきた文通さん。一日一日、花の成長を楽しみにして、ふたりは前へ進みます。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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「女川は流されたんじゃない、新しい女川に生まれ変わるんだ」駅に降りるとまず、この横断幕が目を引きます。駅前は、かさ上げ工事の車が走り回っています。瀟洒な駅舎、広く明るい駅前商店街、…全てが真新しく、震災以前の女川の街がどうだったのか、初めて訪れる者には想像することもできません。そんな女川にくらす、お一人おひとりの心の襞に、ものいわぬ草花に心よせて生きた5年半の歳月に、少しだけ触れさせていただいた旅でした。


女川町へのアクセス

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〈電車〉
JR仙石線・仙石東北ライン「仙台」駅→「石巻」駅でJR石巻線に乗り換え→「女川」駅(約90分~120分)

〈車〉
三陸自動車道「石巻河南」ICから一般道で約40分


問い合わせ先

▼女川町全域の観光について
一般社団法人 女川町観光協会 0225-54-4328

▼女川町の山について
女川町役場 産業推進課 農林係 0225-54-3131

投稿時間:08:24


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