2016年06月26日 (日)

石の大地に実りあれ ~山梨県 南アルプス市~

kofu-main.jpg山梨県の西部、南アルプス市には、3000m級の山々を背に、国内最大級の扇状地が広がります。ここでは、古くからさくらんぼなどの果樹栽培が盛んに行われてきました。しかし実は、川の氾濫で運ばれてきた砂や石が分厚く堆積し、水はけが良く、1日に何度も水をくみに行かなければならない程に乾いています。工夫しながら果樹栽培を行う人、石をつみあげて作った棚田で稲作をする人など、石の大地とともに生きる人々と出会う旅。

 


今回の放送内容

kofu1.jpg

スモモ農家の深澤文隆さん。先祖代々、石だらけの扇状地を開拓し、農地を広げてきました。クワやタバコの栽培をしてきた父親が、試行錯誤の末、ようやくたどり着いたのが、少ない水で育つスモモでした。その精神を受け継ぎ、深澤さんも自分の代になってから「食用ホオズキ」という乾燥に強い果物の研究をはじめました。みずみずしい果物には、石の大地を切りひらいた農家たちの苦労が詰まっています。


kofu2.jpg扇状地を山の方に登っていくと、石積みの棚田の風景が広がっています。かつて洪水で押し流されてきた、大量の石が残るこの地区の人たちは、石に負けず、逆にそれを利用することで頑丈な石の棚田を作りあげました。「石は友達」と語るのは、青柳勝さん。先祖が苦労して築きあげたこの風景を誇りに、代々米作りをしています。ここには石を受け入れ、石とともにある暮らしが、いまなお残っています。


kofu3.jpg南アルプス市の人たちが、江戸時代から形作ってきた石積みの棚田の風景。その中で、古くなって崩れた石垣を直している人がいました。石積み職人の山本孝之さんです。自分の手ひとつで、自然石を積み上げ石垣を作りあげています。この地区でその技を受け継ぐのは、いま山本さん1人になってしまいました。石積み職人だった父からもらった、器用な手と石の形を見極める目で、住民の心のよりどころを守り続けています。


旅人・山本哲也アナウンサーより

kofu-yamamoto.jpg社会科の時間に教わった扇状地、習うと実際に見るとは大違い。とにかく水はけがいい、果物の栽培に適しているというのですが、石ころが多くて土地が水をすぐ吸収するのでスモモを栽培するには水を毎日、トラックでわざわざ運ばなければならない。そしてお米を作るには田んぼ、そのために代々組まれてきた見渡す限りの石垣。生まれた場所で生きることの辛抱、たくましさを目の当たりにしました。また出会った人がとにかくやさしい。スモモもお米の味も格別。こんな生き方、ちょっと頭を出す富士山もずっと見てきたんでしょうねえ。脱帽の気分でした。


南アルプス市へのアクセス

kofu-map.png

〈電車〉
・JR身延線「甲府駅」→「東花輪駅」(約30分)→車で15分

〈車〉
・中部横断自動車道「南アルプス」IC


問い合わせ先

▼南アルプス市内の観光について
南アルプス市観光協会 055-284-4204 

 

投稿時間:08:24


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