「どうしたら伝わるのか」を考えさせる
スピーチや話し合い、ポスターセッションなど、学校で子どもたちが言語活動を行う機会が増えています。しかし、話し合いをさせようにも「人の話を聞いていない」「話す話題が見つからない」など、話し合いを行う以前の様々な問題が起こっていると聞きます。また、言語活動を行っても型どおりのものに終わってしまい、子どもたちの心の深いところまで届けることが難しいという悩みも耳にします。
「どうして伝えるのか」を感じさせる
フランス・パリからやってきた異質な転校生「伝(でん)じろう」と、内気で気の弱い小学生・サトル。価値観や性格の大きく異なる二人を中心に繰り広げられる、コミュニケーションをめぐる小さなドラマをきっかけに、「どうしたら伝わるのか」ということを子どもたち自身に考えさせます。また、各回のテーマに合わせた言語活動のスキルも紹介することで、子どもたちのコミュニケーションスキルを育てます。
物語の舞台 ~伝じろうの心のなか、そしてお伝~
心のなか、そこには人がそれまでに経験した様々な事柄が混在しています。出会う相手や目的に合わせて、心のなかのふさわしい引き出しをあけながら、関わっていくといくこと。相手の心の中を垣間見ること、自分の心を開いていくということ、それがコミュニケーションをとるということではないでしょうか。そんな思いから、物語の舞台を「伝じろうの心のなか」に設定しました。
 番組では「伝じろうの心のなか」で、サトルと伝じろうの「コミュニケーションをめぐる心の対話」が行われます。伝じろうの心のなかは、和洋折衷。そこには、「お伝」という名の女性が住んでおり、「心の対話」をサポートします。「お伝」はあまり言葉を発しません。コミュニケーションの手段は言葉だけではありません。「黙っている」ことの重み、言葉以外のものを伝えるのが、「お伝」です。
宮坂淳