あしがら山に、きんたろうという男の子が、お母さんと二人でくらしていました。きんたろうはだれよりも力もち。山のどうぶつたちとすもうをとると、大きなくまでさえ、きんたろうにはかないません。
ある日、きんたろうがくまにまたがり、どうぶつたちといっしょに山みちをいくと、がけにでました。橋(はし)はなく、むこうにわたることができません。するときんたろうがそばの大きな木を力いっぱいおしました。たちまち木はたおれ、がけとがけをむすぶ橋になりました。どうぶつたちもおおよろこびです。そのようすを都(みやこ)のさむらいが見ていました。力がつよいだけでなく、心やさしいきんたろうに、家来(けらい)になるようこえをかけて・・・。
きんたろうをえんじるのは、おわらい芸人(げいにん)として大人気の渡辺直美(わたなべなおみ)さんです!力がつよくて心やさしいきんたろうは、昔話(むかしばなし)の中のヒーロー。どうぶつたちとすもうをとったり、大きな木をたおしたり・・・。いろいろなアクションにちゅうもくして見てください。
イラストレーター 阪口 笑子