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参考資料:『羅生門(芥川龍之介)』

芥川龍之介について

1892年(明治25年)東京に生まれ、生後まもなく母方の実家、芥川家に引き取られる。1913年、東京帝国大学英文科に入学。1916年に発表した『鼻』が夏目漱石に賞賛されたのをきっかけに次々に作品を発表し、作家としての地位を築く。端正で格調高い文章や、人間のエゴや世間の不条理を見つめる冷めた視点で多くの読者を惹きつけてきた。代表作に『羅生門』『地獄変』『藪の中』など。『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向けの作品も知られている。1927年、35歳で薬を飲んで自殺。

小説『羅生門』について

『鼻』が評価される直前に、23歳の時に雑誌に発表した短編小説。平安時代末ごろに成立したといわれる説話集『今昔物語集』の巻二十九第十八「羅城門の上層に登りて死人を見たる盗人のこと」という話を元にしている。発表当初はほとんど評価されなかったが、作家として認められるに従い、この小説も見直され、高く評価されるようになった。

羅生門について

平安京の中央を南北に貫く大通り、朱雀大路(すざくおおじ)の南端にあった二階建ての建造物。都の表玄関として建てられた。しかし10世紀末に暴風雨で倒壊した後は、再建されないまま廃墟のような状態となり、周囲は治安が悪く、鬼にまつわる言い伝えもあった。正式には羅城門(らじょうもん)と呼ばれている。