にっぽん縦断 こころ旅
火野さん、スタッフの皆さま、いつも楽しく番組を拝見しています。
私も旅好きで、日本全国を妻とめぐり、訪れた場所を満喫しては日本の景気をほそぼそと支えています(笑)。
※残り高知県を訪れれば全国を訪れたことになります。
私がずっと残したいこころの風景は、東根市関山の下悪戸地区にある「あくりゅうぶち」です。名前の由来は、小学生の時に地区に伝わる民話として聞いたところでは、昔はこの辺は川がよく氾濫し、原因は龍が暴れるからだと信じていた。ということから、川は「乱川」、悪い龍が棲む淵で「あくりゅうぶち」になったと記憶しています。
※違っていたらごめんなさい。
最近は夏になると、日本全国で暑さを競いあっていますが、盆地の山形でも、少し前までは最高気温の観測地であり、サクランボ他果樹が美味しくできる要因になっています。小さい頃は当然エアコンも無く、暑さをしのぐため小学校の夏休みには母が作ってくれるお弁当を持って、学校のプールに行くのが日課でした。
※今考えると水着に着替える前に体育館で素っ裸になり走りまわる無駄に元気な少年だったため、ずっと家にいない様に、共働きの両親に、祖父母に気を使って追い払われていたのかもしれません。
そんな学校のプールにも休みはあります、そんな時には「あくりゅうぶち」の出番です。チェーンがよく外れるママチャリに乗り、暑さを凌ぐために友達と良く出かけていました。
上部はなだらかな流れで小魚が獲れ、堰を境に中盤では岩の間を流れる天然のウオータースライダー、流れに乗って最後に飛び込むのが「あくりゅうぶち」です。水深は4mほどですが、昔は体重も軽く、水底に泳ぐ大きな魚のところへは、どんなに頑張っても潜れませんでした。現在でもその流れは健在で、知る人ぞ知る川遊びのスポットとして人気の場所です。最近も甥や姪を連れてお盆の時期に数度は訪れますが、水面から山を見上げるといつも陽水さんの「少年時代」のフレーズが頭の中に流れる思いでの場所です。
今回は水温が低く、泳ぐのは無理そうですが、途中最後の下り坂までは、緩やかな上りが続くため、足湯の様に脚を水につけて火照った体を冷やして頂きたいと思います。
最後に北海道まで続く旅の無事な完走を祈っております。
山形県 天童市 清野和之 47歳
山形県天童市
清野和之さん(47歳)からのお手紙