にっぽん縦断 こころ旅
正平さん スタッフの皆さま チャリオくん
おはようございます。
たくさんの旅先の中で「これは いったい・・・?」と思える風景に出会いました。
潮が引いた浅瀬に大きな岩がゴロゴロ転がるその場所は、以前、訓練飛行場であった下地島空港のすぐ横にある佐和田の浜です。
1771年八重山地震の際に引き起こされた明和の大津波で流されてきた岩や石が、今なおその湾に点在しています。
潮満ちるとイメージは変わり、どこか日本的な佇まいを醸しだします。
浜は静寂に包まれて、沢山の動かぬ巨石は、その姿をもって自然の脅威を私たちに伝えているのかもしれません。
宮古ブルーの海の美しさからは想像もつかない・・・・
大地震の爪痕が、長い時を経て旅人の心を捉える光景となり残っている・・・・自然の無常を思い知ります。
ホテルから浜を通して眺めた夕陽は神々しく、
自然に美しさを見せてくれました。
各地の地震で被災され復興に向かう人々が、現在もどれほど大変な思いをされているか、気遣われてなりません。
私たちは自然の中で生き、良くも悪くも自然から学び
共存していくのだと教えてくれる風景でした。
宮古島は周りにいくつもの島を持ち、日本一長い伊良部大橋も開通しました。
下地島空港も民間機が発着することになり、
この先多くの人が訪れるでしょう。
活性化の一方で、浜がいつまでも静かでひっそりとした場所であることを願うばかりです。
私のこころの残る風景を、正平さんや全国の皆さまにも
見ていただけたら幸いです。
旅のご無事をお祈りしています。
大村康子 61歳
追伸
もし叶うのでしたら
美しくも哀しい・・・人気のない来間島の長間浜の眺め、そこから佐和田の浜に向かっていただけたら、この上ない喜びになります。その場合橋を二回渡るので(^_^; 無理なお願いかもしれません。
横浜市
大村康子さん(61歳)からのお手紙