にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、チャリオくん、そして スタッフの皆様
こんにちは。
いつも心に残る素朴で温かい旅の風景に心癒されています。 お手紙を書かれる方のキラリと光る人生の1ページに立ち会った様な気持で胸を熱くしています。
この度は是非とも“とうちゃこ”して頂きたい場所があってペンを取りました。
そこは 現在102歳の母の故郷・奄美大島の南端 瀬戸内町にある『ホノホシ海岸』です。
今から3年前 こゝを訪れた時 思わず「天国だ!!」
目の前に広がる景色は 正に地上の天国そのものの様で心がふるえました。 足もとには黄色い小さな花が咲き遠くに波の音が聞こえました。
小高い坂道があり ゆっくりのぼって行くと・・・凄い光景が目にとびこんできました。丸で別世界でした。
まぶしく輝く青い海の色、太平洋の荒波が岩にぶつかり波しぶきを上げて舞っていました。
まわりには誰もいず 私たち家族だけで 大自然の中に立ちすくんでいました。
102歳の母はとても元気で 気候が暖かくなると
「お墓参りに行こう」が口グセ。飛行機に乗るのも平気でたびたび故郷へ帰っていました。
ところが今年の始め母は心臓をいため遠出ができなくなり 飛行機の旅は尚更のこと 外出が困難になってしまいました。 奄美へ帰られない事を知った母は「残念だねえ。飛行機に乗れないんだねえ」としょんぼり。
そこでお願いです!! 正平さんたちに『ホノホシ海岸』に行って 地上の天国に立って頂き 海岸に押し寄せる波を見てきて頂きたいのです。
かつて2006年に母と兄と妹が行った時 海が眺められる場所には何もありませんでしたが
現在は“ホノホシ海岸”と書かれた大きな丸い石が置かれています。
“とうちゃこ”をおしえてくれた兄は 7年前に旅の途中 不慮の事故で帰らぬ人となりました。父親代りの兄でした。
もし“こころ旅”にホノホシ海岸が撮されたなら
本物の天国で どんなに喜ぶでしょう。
母もテレビに映る故郷奄美を見て「正平さんたちに行ってもらって良かったねえ」と手をたゝいて喜ぶことでしょう。
奄美大島はどこ行っても心癒され 絵になる場所が そこここにあります。是非 南国の空気 風景 郷土料理に舌鼓を打って下さい。
皆様の旅のご無事をお祈りしつゝ ペンを置かせて頂きます。
かしこ
2019年10月
大阪市 小野 由美子
69歳
大阪市
小野由美子さん(69歳)からのお手紙