にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、スタッフのみなさん、こんにちは。
いつも"いやし"をありがとうございます。
私のこころの風景は、北条鉄道 西横田駅とその手前(北条駅側)の踏切のカンカンカンという音、そして遠ざかっていくレールバスのカタンカタン・・・という音です。
私は西横田駅の北側で生まれ育ち、西横田駅の南側へ嫁ぎました。幼い頃はカタンカタンの音をただただ無邪気に聞き、嫁いでからはカタンカタンの音に幾度となく折れそうになる心を救われたり、曇った気持ちを明るくさせてもらいました。訳あって 今は北条鉄道の起点がある市に引っ越し、家族4人と、かわいい猫4匹で暮らしています。今でも車で市内を移動する際、北条鉄道レールバスを見かけカタンカタンという音を聞くと、こわばった口元が不思議と緩みます。どうにもならなくなった時には西横田駅へ行き、無人のホームのベンチにすわってボーッとします。
たかだか半世紀ちょっとしか生きていないひよっ子ですが これまで本当に色んな事がありました。でも、どうにかこうにか今日まで歩んでこれたように、これからも時には踏切で立ち止まったり、各駅に停車しつつ 人生の終着駅まで カタンカタンと走り続けることができるよう、正平さんに西横田駅を訪れていただきたく お手紙を送りました。
どうぞ よろしくお願いします。
小野市
荒枝 登美(54)
兵庫県小野市
荒枝登美さん(54歳)からのお手紙