にっぽん縦断 こころ旅
正平さん チャリオ君 スタッフの皆さん こんにちは。
暑い中ごくろうさまです。私のずっと残したいふるさとの風景は「三国港突堤から見る三国町」です。
今年の7月初旬、初めての出産を控えた私は実家がある三国町に帰省していました。出産予定日を4日過ぎた日、まだかな、まだかなと私も、周囲もその日を待ちわびていました。散歩するとよいと聞いた主人が、気分転換にでかけようと言い、行き先言わずに車で走りだしました。どこに行くのだろう、あまり遠くに行っても・・・と思っていた私。ついた場所は、三国サンセットビーチ。一人でも女友達とも 主人ともよく来た場所でした。
「妊婦には砂浜はきついよ~」と言いながら、向かった先は、魚釣りをしている人がたくさんいる防波堤。
何度もこの場所は来てるけど、ここは歩いたことなかったな、と思いながら、ぼつぼつ歩きました。結構長い防波堤。
「どこまでいくの」とぶつぶつ言いながらついていく私は、どれくらい歩いてきたのだろうとなにげなく後ろを振り返りました。するとそこには、今まで見たことがなかった角度からの三国町が広がっていました。
サンセットビーチには何度も来ていたけど、海を眺めていたので、海側から眺める街を見たことがありませんでした。
30年以上この町に住んでいたけど、知らなかった。
この景色を見たとき、あぁこの町に生まれ育ってよかったな~と素直に思いました。今度は産まれてくる子供と一緒に3人で歩きたいなと思ったのです。
途中、階段があるのですが、お腹が大きくて私は上がれませんでした。階段は中間地点で最先端はまだまだ先なのですが、正平さん、よければ私の代わりに最先端まで行きそこからの風景を見せてください。
余談ですが、偶然にもその日の夜、陣痛が来て31時間の難産でしたが、無事元気な男の子が生まれてきてくれました。いつか、この日のことを息子に伝えたいと思います。
福井県大野市
中島 藍さん(34歳)からのお手紙