にっぽん縦断 こころ旅
ずっと残したい、ふるさとの風景
火野正平さん、スタッフのみなさんこんにちは。いつも楽しく番組を拝見しております。私が紹介したい「こころの風景」は富山県魚津市にある「東山円筒分水槽」です。
魚津市街地から片貝川沿いにしばらく上っていくと
大きな筒から大量の水が流れ落ちる水槽が突如現れます。
それが「東山円筒分水槽」です。
ここはいつ訪れても、すごい水量と水がザーッと流れ落ちる音で圧倒されてしまいますが、しばらく見ていると元気とパワーをもらえる不思議な場所です。良い天気で陽が射す日は水がきらきらとしてとても綺麗です。日によっては、水がエメラルドグリーンで底の方まで澄んで見える時もあります。
正平さんもぜひ、少し高い所から覗き込んでみてください。
筒の中心から こんこんと湧き出る水に
新たな生命が生まれてくるようにさえ感じる程です。
この「東山円筒分水槽」の存在を知ったのは、母と休日に家からウォーキングに出かけた事がきっかけでした。
母はウォーキングを既に10年以上続けており、毎日仕事から帰ってきて夕方すぐ、30分間のウォーキングをすることが日課になっています。普段の休日は大概、登山に出かけていますが オフシーズンになると市内の海沿いや、里山を歩いて脚を鍛えているようです。
そんな母に誘われるがまま、海沿いの自宅から、お弁当を
リュックに入れて片道約7kmを てくてく歩き
偶然辿り着いたのが「東山円筒分水槽」でした。
その当時、(今から5年前になります)私は都会からある理由で帰って来たばかりで、体力的にも精神的にもぼろぼろの状態でした。
一人暮らしをして働いていた頃は、休日はほとんど無く仕事漬けで人間らしい生活に戻りたいと思っていた矢先、実家に暮らす2つ上の兄が突然死してしまいました。
何の前触れも無く亡くなる前日まで元気だったそうです。
私と兄はとても仲が良かったので、ショックで仕方ありませんでした。両親も突然の事で、私以上にショックを受けていました。
心にぽっかりと穴が開いた状態で会社を辞め帰郷し
母は私をウォーキングに誘ってくれたのでした。
10年振りに帰って来た地元は、様変わりしていましたが
都会とは違う景色と空気で心身ともに癒やされ、徐々に回復する事ができました。
正平さんも、水がこんこんと溢れ出るパワーとエネルギーを感じて ぜひ明日からの活力にしてみてください!
応援しています!
富山県魚津市 横田香織 34歳
富山県魚津市
横田香織さん(34歳)からのお手紙