にっぽん縦断 こころ旅
いつもリアルで臨場感のある番組をありがとうございます。
観光名所とはまた違う、その土地の景色が見られてとても癒やされます。
私のこころの風景は富山市五福公園にある五福陸上競技場です。
私は中学生の時、野球部にいましたが、多少の走力が買われ 陸上部の先生から声をかけていただき、3年生の夏その陸上競技場で開催された富山市の中学校の陸上大会に出場しました。
そこで競技に専念しなくてはならない私は、ウォーミングアップをしていた他校の女子選手に一目惚れをしてしまいました。
ハートを完全に抜かれてしまった私は彼女に一言も話しかける勇気もなく、情けない思いだったの覚えています。
大会中、彼女の一挙手一投足が気になって仕方がない私は、友人との会話にも気もそぞろ、自分が出場する競技のエントリーの手続きをミスしてスタッフの方に怒られるなどグダグダでした。
自分の競技結果さえもろくに記憶がないまま、その後の残りの中学校生活までほとんど上の空で過ごしていました。
野球部でもいつものプレイができなくなってしまい、試合では控えに回され、勉強にも身が入らず高校受験にも失敗・・・・・・何か魔物に襲われたような感じでした。
それ以降彼女は一度も見る機会もなく、その陸上競技にも行く機会もありません。
今でも彼女にお声かけの一つもできなかった後悔の念だけが残る、憧れだけの思い出となってしまいました。
郊外に新しい陸上競技場ができてからは各種大会のメイン会場ではなくなってしまいましたが、40歳を過ぎた今でも何かの拍子に思い出すと、ツーンと響いてくるような思い出の場所です。
富山県富山市 高林勇二 41歳
富山市
高林勇二さん(41歳)からのお手紙