にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、スタッフの皆さん、こんにちは!
いつも番組みています。正平さんがまた島根に来られるとのこと、とても嬉しいです 。
正平さんに、私の思い出を探していただきたくお手紙します。
私の故郷は、島根県雲南市木次町温泉地区の川平という場所です。
今は、尾原ダムの底になってしまい、帰ることはできません。
子供の頃、家の近くに 八大竜王の石碑があり、“八大竜王の石碑の文字をなぞると雨が降る”という言い伝えがありました。
小学校何年の時か忘れましたが、雨がずっと降らない夏があり、斐伊川の水も 田んぼにひいていた山水も少なくなり、祖父や父が困っていました。私も子供ながらに困った気持ちになり、八大竜王の石碑をなぞりに行きました。
そしたら、数日後から大雨が降り、斐伊川の水も山水も戻りました。
今思えば、私が石碑をなぞったせいではないと思うのですが、その頃はそうだと信じて、すごい効果があるものだと思い、雨が降ってほしいマラソン 大会などにも、なぞりに行っていました。それで実際に雨が降ったかは覚えていませんが(笑)
先日、友人とその話をしていて、石碑は他の場所に移されたらしいと聞きました。(本当かどうかはわかりませんが。)
私の故郷は もうダム湖の底に沈んでしまい、訪れることは出来ませんが、せめて懐かしい石碑を見て、子供の頃の風景を思い出せたらと思います。
どこにあるかもわかりませんし、そもそも本当に残っているのかもわかりませんが、もし出来れば あの懐かしい八大竜王の石碑を 探していただけないでしょうか。
正平さん、どうぞよろしくお願いします。
平井 敦子
島根県出雲市
平井敦子さん(55歳)からのお手紙