にっぽん縦断 こころ旅
前略
正平様、チャリオ様、スタッフの皆様
いつも楽しく拝見しています。普段雑事に追われ 旅など出来ない私にとって「こころ旅」は代わりにやってのけてくれる、まるで最強のピンチヒッターのような存在です。
さて、まもなく私の出身地・島根県を旅されるとのこと、もしも叶うのであれば、子供の頃の想い出の地である“西益田(にしますだ)小学校”の校舎から眺める景色、とりわけ線路を走る列車を 代わりに眺めて頂けると幸いです。
私は18歳まで島根で過ごしました。小さい頃から都会への憧れが強く、大きくなったら絶対に都会で暮らそう!!
そう心に誓っておりました。
小学生の時、授業中にふと窓の外へ目をやると、特急おき号がスピードを上げながら高架線路を走り抜けていきます。
小学校はJR山口線の線路沿いにあり、一日を通して本数は少ないのですが、列車が通るたび私の想像力を掻き立ててくれました。
「あれに乗って どこかへでかけたいなぁ」
「あれに乗れば キラキラした都会へ行けるのかなぁ」
授業という退屈な時間からの現実逃避にはぴったりの空想旅・・・
成績は上がるはずはなかったけれど、いまでも空想の旅にでかけられる技は しっかりと身についたのでした。
卒業して35年以上経ちますが、それ以来訪れておりません。
正平さん、私のピンチヒッターとして 是非見て来ていただきたいです。
どうか宜しくお願いします。
草々
樗澤 由布子(ぶなさわゆうこ) 47歳
追伸
最近 高校3年生の愚息が「こころ旅」に感化され、チャリで遠出して困っています。受験という現実から逃避しないよう 正平さんから“勉強しろよ!!”とひとこと お願いします。
横浜市
樗澤由布子さん(47歳)からのお手紙