にっぽん縦断 こころ旅
正平さん・ちゃりお君・
チームこころ旅の皆さん
いつもワクワク・クスクス・ほっこりの旅を ありがとうございます。
さて、私の正平さんに決めて欲しい心の風景は 山口県の俵山温泉の石段です。
親が共働きの私は、幼稚園からバスで祖父母の家へ帰っていました。帰り着くと お向かいのパン屋さんから出来たて熱々ふかふかのキングパンをもらって 祖母と食べたりと、優しい温かな時間をそこで過ごしました。
(キングパンは地元ではメジャーなパンで、メロンパンのメロンの部分にたっぷりのクッキー生地が ぶ厚くあり、香り豊かなパンです。)
私が 小学校に通いだし、暫くすると祖母の体が弱くなり、俵山温泉で湯治をするようになりました。
湯治からの帰りは次男の父に電話があり、家族で迎えに行きますが、私は車酔いで後ろでうずくまったままでした。
俵山温泉に着き、気分の悪いまま地面だけを見て、細い路地を通り石段を上がっていると、「えいかぁ~」と私を呼ぶ祖母の声にやっと顔を上げ 優しい祖母の笑顔にほっとしたものでした。
湯治で体調が良くなったのか いつもの元気な祖父母がそこには居ました。
帰りの車の中でのお決まりは「三猿饅頭」で、言わザル・聞かザル・見ザルのどれが手元に来るかドキドキし、楽しく食べていました。(進学で関東に行き「三猿」は日光だと言われビックリしました。私の中では今も「三猿」と言えば俵山温泉です)
不思議と祖父母と乗る車では酔うことはありませんでした。
そんな祖母も私が10歳の時に71歳で亡くなりました。
昨年の暮れに 45年余り振りに俵山温泉に主人と行き、祖母の笑顔があった石段を探したのですが 見つけられませんでした。
正平さん、もし行っていただけるのなら どうか祖母の笑顔の石段を決めてもらえませんか?
その石段で 祖母との時間を思い出したいのです。
これからもお元気で、いつまでもちゃりお君達と楽しい旅が出来ますように お祈りいたします。
P.S
正平さん、私は正平さん達が走るときのトロンボーンの“パパパパ~♪パパパ~”のBGMが大好きです。
が、俵山温泉は ギターの弦が鳴く感じかもしれません。ごめんなさい。
北九州市
垣松英華(女)(55歳)
福岡県北九州市
垣松英華さん(55歳)からのお手紙