にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、チャリオ君、スタッフの皆さん いつも愉快な旅で楽しませてくれてありがとう!
さて、私のこころの風景は佐賀県白石町大字八平(はちへい)にある「荷揚げ桟橋」です。
十数年前、会社を早期退職し自由人になった私は、玉ネギ収穫手伝いにデビューしました。
広くて長~い田んぼで屈み込んでの作業は大いに手応えありでした。
数年通ったある日、田んぼから遠くに見える延々と続く干拓堤防に切れ目がある事に気づきました。
何か胸がわくわくして「あそこへは行っていいんですか?」と尋ねましたら「いいけど何も無いですよ」との答え。
次の日、いつもは戴くお昼を弁当持参に変えて昼休みになるのも もどかしく車を飛ばしました。
堤防の切れ目から海に向かってせり出した時の気持ち!
何年経っても まだ新鮮に感じます。
本当に何も無い!木も草も・・・しかし海に突き出た桟橋の前、広~い有明海、向いに島原半島の普賢岳、左右に延びる堤防、潮の流れ、不思議な匂い、昼時に急ぐ漁船、漁船が立てた波のうねりが桟橋に当たって砕ける小さな音。
山生まれ、山育ち、山辺の町で暮らす私には十分すぎるご馳走でした。
何度も訪れるうちには 釣人に、工事関係者に 不明の軽トラに、バイクでパトロールのおまわりさんに会えました。
正平さん もし訪ねてくださるなら その頃は玉ネギ収穫の真っ盛り。おいしい?匂いの中、少し辛い作業に頑張っている皆さんに元気な声をかけてください!待ってまぁ~す!
小城市 東 和代
佐賀県小城市
東 和代さん(69歳)からのお手紙