松尾さんが幼い頃、両親が大げんかして怒った母親が家を飛び出しました。和服の袖が破れてしまうほどすがりついた幼い松尾さんを引きずるようにたどりついたのが駒鳴駅でした。駅長さんの優しい口ぞえもあり、お母さんは何とか家出を思いとどまってくれたと言います。その松尾さんのふるさとの駅に向かって雨の中をスタート。上り坂や向かい風にも苦しみましたが、カエルの合唱やアザミの花に元気をもらい、一歩一歩駒鳴駅を目指します。駒鳴駅にたどり着き、「駅長さんがいてよかったな」とやさしくつぶやく正平さんでした。

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