にっぽん縦断 こころ旅
実家を出て55年が過ぎ数年に一度の帰省時に行ってみようと思いながら未だ実行?してないのが「武雄の大楠」です。
武雄中学校を卒業して、当時県内で有数の進学高だった県立武雄高校に入学して3年間の高校生を愉しみました。
日曜日は近隣の黒髪山・八幡岳・天山 又高校のすぐ裏の武雄のシンボル「御船山(みふねやま)」等を歩き廻り青春をエンジョイしました。
高校生になって最初に覚えたのが早弁でした。
3時限目が終わり多分10分間の休み時間に持って来た弁当を食べ 昼休みを最大限に利用する為の早弁でした。はじめの頃は本を読んだり、グランドでソフトボールに興じたりして昼休みを過ごし午後の授業を受けていましたが、一年生の夏休みを終え体育祭が終わった頃だったと思いますが、級友の中から昼休みに「武雄の大楠」に行ってみようと声が出て、早弁を済ませた何人かで武雄神社の裏手まで小走りで行き、目の前に立つ大木に圧倒されました。実は武雄に16年居ながら初めての対面でした。
樹齢3000年?根元は空洞になっていて当時はその中に入れたと記憶しています。
それからは単独でそこに行き大木の前に立ち少年の悩みを話し掛けたりして パワーを貰ったりしていました。
卒業して東京の大学に進み、就職、結婚して家庭を持ち子供達も自立した今、一番行って見たい場所が「武雄の大楠」であり、又何時までも残して欲しい風景です。最近は「武雄のパワースポット」としても脚光を浴びて居る様です。
上尾市 中尾勇次
埼玉県上尾市
中尾勇次さん(74歳)からのお手紙