にっぽん縦断 こころ旅
「かささぎ大橋からの 天竜川の眺め」
5年前の春、私は500gにも満たない、小さな小さな赤ちゃんを生みました。約5か月の入院後、まだまだ小さい息子でしたが、ようやく一緒に家に帰ることができるようになりました。
お店で買った一張羅のベビー服、1番小さなサイズで買ったのに、本人が埋もれてしまう程 ブカブカでした。
家に帰る道のりでは、これからの生活に希望と不安とが半々だったのですが、かささぎ大橋を渡っている途中に見た、天竜川のキラキラした水面を眺めていたら、すうっと不安が消えていった感じは、今も忘れません。
約5か月間毎日通ったかささぎ大橋、息子が5歳になった今も定期検診やリハビリで渡ります。
成長がゆっくりな息子ですが、橋を渡る時には『おみずが いっぱーい』とおしゃべりしてくれます。
いつか彼も懐かしい風景として このキラキラした景色を思い出してくれるといいなぁ、と思います。
静岡県磐田市 大洞 美穂
静岡県磐田市
大洞美穂さん(39歳)からのお手紙