にっぽん縦断 こころ旅
ずっと残したい、ふるさとの風景
正平さん、チャリオ君、スタッフの皆さん、こんにちは。
私の心に残したい風景、それはいわき市永崎海岸の北の外れにある龍神様とへそ石の奇岩です。
2011年の大震災で大きな被害を受け、太平洋はぐるりと高いコンクリート壁に覆われ、故郷の景色が一変してしまいました。
それは、人命を守るため。
いつかは子供たちが植樹した木々が育ち新たな風景に生まれ変わる日が来ます。58歳の今、間に合えばいいですが・・・。
さて、龍神様とへそ石があるのはコンクリート壁の向こう側になってしまい、道路から直接見ることはできないのです。
チャリオ君から降りていただけますか? 階段があると思うのでぐるっと回り込めばとうちゃこです。
龍神様のお祀りしてあるところに、例のへそ石はコンクリートに固められ身動きできなくなっているそうです。
私が育ち盛りの昔、夏になると今は亡き祖父や、父に連れられ龍神様の下の磯に天草やなんこ(貝)を採りに出かけました。
そして、「そこにある石には触んなよ。」と磯に行くたび言われてきました。
何故? 理由を知ったのは最近で、へそ石が動くと良くないことが起きると言い伝えがあったそうなんです。だから10年ぶりくらいに帰ってきたへそ石は大事に固められ守られているのでしょうね。
海がしけてると大変申し訳ないですが、正平さんに石があるか
見てきていただけたらと思いお便りしました。
白い灯台が見守る場所です。
よろしくお願い申し上げます。
福島県いわき市 國井 江美子 58歳
福島県いわき市
國井江美子さん(58歳)からのお手紙