にっぽん縦断 こころ旅
魚板橋(まないたばし)
正平さん、スタッフの皆さん、チャリオ君こんにちは!
いつも楽しく拝見しています。
私の思い出の場所は父とよく散歩した黒川郡大和町吉田字魚板の吉田川にかかる「魚板橋(まないたばし)」です。
当時、隣り村の小学校で教員をしていた父は毎晩のようにお酒を飲んでは遅く帰ってくるし、日曜日には指導しているスポーツ少年団のバレーボールの試合などで家にいることが少なかった。子どもながらに自分の子どもと他人の子どもどっちが大切なんだ?と正直少々不満に思っていました。
でも、そんな中でも、よく父に連れられてこの魚板橋へ散歩をしました。小さいときは乳母車に乗せられて、少し大きくなったら手を引かれて徒歩で。小学生になると自転車で。夏休みには朝早起きして(橋を渡った先を右に曲がったところのブロック塀に)オニヤンマの羽化を見に行き、夜には街灯にあつまるカブトムシやクワガタを捕まえに行きました。
雨が降ると橋をわたったところの左側の田んぼの水路でどじょう捕りもしました。冬には父の引く「そり」に乗せられて橋までの散歩。
大晦日には紅白歌合戦終わったら家族で歩いて橋を渡って、対岸の石神山精神社(いわがみやまずみじんじゃ)<大きな岩がご神体>へ元朝詣りにも行きました。
そんな父も亡くなって10月19日で早いもので6年になります。
この時期になると父のことが、そして父との思い出が深い魚板橋が思い出されます。
道は大和町の中心部の吉岡から平坦です。正平さん是非、初秋の「船形連峰」・「七ッ森」の美しい風景を見ながら魚板橋を訪れてみてください。
どうぞよろしくお願いします。
宮城県黒川郡大和町
渡邉 愛(わたなべめぐむ) 男・46歳
宮城県大和町
渡邉 愛(めぐむ)さん(46歳)からのお手紙