にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、スタッフの皆様、チャリオ君、こんにちは。
今回、北海道を訪ねられるということで、思い切ってお手紙を書きました。
私の心に残る風景は、札幌の羊ヶ丘展望台です。
私達は1998年11月10日に結婚しました。夫との出会いは パソコン通信のバンドメンバー募集の掲示板でした。
私はバンドのボーカルがやりたくて、夫はバンドのボーカルを探すために掲示板に投稿し、私が彼のバンドに加入することになりました。
お互い第一印象はあまり良くなかったのですが、何故か気が合ったようで、付き合って6ヶ月で結婚することに。
挙式は、新婚旅行を兼ねて、札幌の羊ヶ丘展望台にある羊ヶ丘ウエディングパレスで2人きりで挙げることになりました。
式の前日に打合わせと衣装合わせで羊ヶ丘展望台に初めて行きました。
TVや雑誌で見た事があるクラーク博士の像、そして、羊が放牧されていました。
式の当日、私がウエディングドレスに着替えて待っていると、タキシードを着た夫が小走りで現れました。
その姿を見て、何故か笑いがこみあげてきて、笑いが止まらなくなりました。
式が始まっても笑いをこらえることができず、下を向いて、肩を震わせていると、式場のスタッフの方が、泣いているのと勘違いして、ハンカチを差し出してくれました。
後で挙式のビデオを見ると、ハンカチで口を押さえながら必死で笑いをこらえている様子がバッチリ映っています。
午前中に式を終え、式場と同じ敷地内にあるレストハウスで食事をすることになりました。
夫はジンギスカンを食べたのですが、私は羊が放牧されているのを見ながらジンギスカンは食べられない!と海鮮の鉄板焼きを食べたと記憶しています。
挙式から約1ヶ月後、私は持病が悪化して入院。手術をすることに。
結婚して初めてのお正月も病院で過ごすことになり、本来は楽しい新婚生活を送るはずが、結果的に3ヶ月半入院しました。その後も5年間ほど入退院を繰り返しましたが、夫は文句一つ言わず支えてくれて感謝しています。
結婚して今年で19年。飽き性の私が19年も結婚生活を続けていられるということは、よほど居心地がいいのでしょう。(ケンカは絶えませんが(苦笑))
私達が人生の一歩を踏み出した羊ヶ丘展望台には、結婚以来一度も行くことができていません。
観光地なので正平さんも行ったことがあるかもしれませんが、今の羊ヶ丘展望台を見てみたいです。
どうかよろしくお願いします。
大阪市
上野利恵(うえのりえ)
大阪市
上野利恵さん(47歳)からのお手紙