にっぽん縦断 こころ旅
私の住んでいる上市町は、雄大な剱岳があり、15分も車で走れば、海にも行ける、そんな自然豊かな町です。
私のふるさとは剱岳の麓にあり、帰省するためには、どうしても渡らなければならない橋があります。伊折橋といいます。
その当時は、まだ板の橋だったと思います。なぜ、伊折橋だったのか?ただ、ただ、伊折橋を、いっしょうけんめいに、駆け抜けた事だけは覚えているのです。上市中学校伊折分校、山の小さな学校です。
真っすぐ走る場所なんか あるわけもありません。
先生方は、「タイム」を計ったのではないかと思います。
伊折橋が何十メートルあるのか?私のタイムは何十秒だったのか、記憶にはないのですが、リレーの選手には なりました。
忘れられない、チョット、ユーモラスな思い出です。
遠くから眺める立山連邦の剱岳もとても素晴らしいのですが、
伊折橋からの目の当たりにする剱岳は荘厳で男らしくて素敵なのです。
そして、四季折々、山々に囲まれて、表情を変える、剱岳の風景は伊折橋から眺めるのが一番、最高だと思います。
町から車で25分程です。登って、登って、下ってと、大変な道のりですが、『火野正平さん』一度ぜひ、見に来て下さい。
富山県上市町
小森美穗子さん(69歳)からのお手紙