にっぽん縦断 こころ旅
正平さん チャリオ君 スタッフの皆様
お疲れ様です。
久し振りに 京都に来られると知り
お手紙を書くことにしました。
私の心の風景は 東山トンネルの近くにある
跨線橋(こせんきょう)から見る風景です。
今から56~57年前 JR東海道本線も
蒸気機関車が走っていた頃のお話です。
当時 小学3・4年生の頃放課後よく遊んだのが 子供達の間で通称 汽車道(東海道本線と平行に通っている道)でした。
その道と東山トンネルの近くに跨線橋が架かっています。
そこでの遊びの中で『忍者ごっこ』が心に残っています。
半ズボンの腰に小枝をさし、遠く京都駅を出発した蒸気機関車の煙が見えると跨線橋に立ち 蒸気機関車との決闘の始まりです。
蒸気機関車がいまくまの橋を潜ると もくもくと煙を出しながら「ボォー!ボォー!」と汽笛を鳴らしながら こちらに向って来ます。
その時忍者のポーズを手で組み 対決です。
そうすると跨線橋あたりは煙だらけになります。
煤だらけになりながら 反対側の塀に隠れますといった遊びですが・・・・・・
今から思えば「ばかな遊び」をしていたものです。
また 小学6年生の時 夏休みの宿題で 東山トンネルの風景画を描いて何かの賞をいただいた記憶があります。
今は両端の線路しか あまり使用してないみたいです。
今にも壊れそうな跨線橋なので 正平さんは
渡れないと思うので 端の階段からでも
見ていただけたらと思っています。
また跨線橋に向かう前に 今熊野バス停から約150mほど南に850年以上経つ新熊野(いまくまの)神社があります。
なぜ 新(しん)熊野と書いて『いまくまの』と言うのか。
北の方に東大路通りと丸太町通りとの交差点の所に熊野神社があります。
その熊野神社の後に出来た為『新』をつけ『いまくまの』と読んだと何かで聞いたことがあります。
その新熊野(いまくまの)神社にある巨大なご神木の樟の木も見ていただけたらと思っています。
高く枝振りが道路まではみだしている姿は圧巻です。
正平さんに「跨線橋からの風景」と「巨大な樟の木」を見ていただけたらと思いお手紙しました。
どうぞよろしくお願いします。
京都府宇治市
徳田 滋(66歳)
京都府宇治市
徳田 滋さん(66歳)からのお手紙