山本さんのお手紙に書かれていたのは、高校時代に吹奏楽部の練習場所だった宇太水分神社。あまりの下手さ加減に、学校での練習を禁じられた山本さんたちの吹奏楽部に、快く練習場所を提供してくれたのがこの神社。宇陀市の室生ダムをスタート。湖沿いの静かな道を走り、ちょっときつい坂も乗り越えて、榛原（はいばら）の町へ向かいます。大衆演劇の劇場やカレー屋さんでのにぎやかな出会いを経て、苔むした石段の先にある宇太水分神社へ。大木や古い常夜灯に囲まれた参道で、５０年以上前のブラスバンドの練習に思いをはせました。