今野弘さん（７３歳）のこころの風景は「香良洲の白砂青松」。プロ野球選手の夢を絶たれ、これからの人生どうしたものかと思い悩んだ場所です。ここで「プロ野球がダメなら大相撲だ！」と一念発起して上京、相撲部屋に入門しましたが結局その夢もかなわず。現在、脳卒中の後遺症で車椅子の生活を送る今野さんは、少年期のおわりに人生を考えた香良洲の白砂青松をぜひ正平さんに訪ねてほしいといいます。旅は熊野市から紀勢本線で一気に松阪駅まで北上。松阪から津市香良洲海岸までおよそ１２ｋｍをチャリオで向かいます。今にも泣き出しそうな空の下、浜辺と松林が静かに正平さんを迎えてくれました。