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平塚俊也さん(ひらつか・しゅんや/当時35歳)恵理さん(えり/当時34歳)宮城県女川町

港の市場で鮮魚店を営んでいた2人は、自宅や店とともに津波に巻き込まれました。俊也さんは今も行方がわかっていません。

子どもたちからの手紙PHOTO

「こころフォト」ニュースリポート

  • 2017年9月9日放送

    “震災で生きる力”
    この夏の決意

    「こころフォトスペシャル 思い出の“あの場所”」VTR①

震災から6年半を迎えて

娘の亜美さんより

女川の総合運動場から、前に住んでいた家のあった場所を見ると、もうかさ上げがされて、新しい家が建ち始めていました。
けれど、あの場所に行くと、家族での思い出がたくさん思い浮かびます。

庭で野球をして遊んだことや、トイレのドアの滑りが悪くなってトイレに閉じ込められたことなど、たくさんあります。
私は今、家族が増えました。新しい家族が増えて、うまくいかないこともあるけど、1日1日がとても新鮮ですごく楽しいです。

そしてこの間女川に行って、お母さんとお父さんと一緒に避難した人から、その時の話を聞きました。
お母さんとお父さんはみんなに「津波だ!!」と伝えて、一緒に避難した人たち20人くらいを助けていたと聞いて、私は涙が止まりませんでした。

でもすごく嬉しかったです。
自分のお母さんとお父さんは、みんなを救ったヒーローだから。
誇りに思っています。

この話を聞いて、私は将来目指している看護師への思いが強くなりました。
お母さんとお父さんのように、人を助けられる人になりたい。緊急時でも周りを見て行動できる人になりたいと思いました。

ことし受験生になって大変なこともあるけど、自分の夢に向かって頑張りたいです。
将来、看護師になって、たくさんの人を救えるようになって、お母さんとお父さんのようになれたらいいなと思っています。

だから、天国でずっと見守っていてください。

(「思い出の場所」についてお聞きしました)  

子どもたちからの手紙

娘の亜美(あみ)さん(14)より

お母さんとお父さんへ
お母さん。今いるとこではお父さんと会えたかな?
あみはね中3になったよ!!受験生になったんだ。
志望校は、一応多賀城高校に決めて将来の夢は看護師なんだ。

今は、おじいさんも、おじさんもいなくなって司とおばあちゃんの3人になっちゃった。ちょっとさみしい。

この前友達とお祭り行ってきた。すんごい楽しかったよ。でも、花火みてたらお母さんとお父さんのこと思い出したんだ。
女川のみなと祭りで花火みたり、一緒に花火したりしたよね。もっと一緒に花火見たり、野球したりしたかったな!!

お父さんとは、3月11日会ってないよね・・・
何も言わないでいっちゃったお母さんとお父さん。
あみと司ずっと体育館で待ってたのに。お母さんとお父さんに会えていた友達がすごくうらやましかったよ。
もう、大好きなお父さんとお母さんがいないって知った時、涙がでてこなかったよ。でも、おそう式をしてたらほんとにいないんだって実感しちゃったんだよね。そんときに初めて泣いたかもしれない。

だけど、あみもつかさも元気にしてるよ!!
お母さんとお父さんの分まできちんと生きるから。
だから、ずーっとあみとつかさのことみててね。

今までありがとう。
これからもよろしくね。

こころフォトのページをご覧になった、宮城県女川町の阿部恵美さんより

あみちゃん、つかさくん、はじめまして。
私はお父さんと同級生です。
いつも元気に魚屋さんで働いていた2人をよく見ていました。
いま、マリンパルに行っても、俊ちゃんや恵理ちゃんにもう会えないんだと思うと、今でも涙が流れます。
もう高校受験なんですね。
お父さんとお母さんがきっと見守っています。
2人の分も元気に過ごしてくださいね。

こころフォトの放送をご覧になった、東京都武蔵野市の髙山寿美子(たかやま・すみこ)さんより

亜美ちゃん、司くん、はじめまして。
震災から4年になりますね。
亜美ちゃんのメッセージを放送で聞きました。涙がこみ上げてきました。
ご両親の迎えを待っていた2人の気持ちが痛いほど伝わってきました。
今はおばあちゃんと3人、亜美ちゃんが前向きに明るく生きている様子に安心しました。
おばあちゃんを大切に、長生きをしてもらってくださいね。
3人の幸せと、亜美ちゃんの夢が実現しますように心から祈っております。
元気で頑張ってね。
最後にご両親のご冥福をお祈り申し上げます。

こころフォトの放送をご覧になった、横浜市の按田弘美さん(あんだ・ひろみ)より

お元気にしていますか?
受験は無事に終わったでしょうか?
あなたの事を知り、涙がとまらなくなりました。
私も看護師をしています。仕事は時々、嫌になるけど、あみさんに恥じないような看護師でいなければ!と思いました。
あなたが医療従事者になったら、どこかであなたの事が知れるかもしれません。楽しみに待っていたいと思いました。
おばあちゃん、弟さん、あなたの健康を祈っています。
ご両親のご冥福もお祈りいたします。

こころフォトのページをご覧になった、東京都杉並区のナカムラさんより

亜美さんはじめまして。
お父さんとお母さんと会えなくなり寂しいと思いますが、司くんと兄弟仲良く、そして素敵なナースになってくださいね。
お父さんもお母さんも神様も、きっと見守って応援してくれていますよ。
辛いことが多かった分、素敵な人生が待ってると、私も東京から応援しています。

平塚俊也さん、恵理さんへのメッセージ・写真を募集しています。

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