NHK高校講座

体育実技

Eテレ 夏・冬特別講座放送
※この番組は、2021年度の新番組です。

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今回の学習

第2回 器械運動

マット運動

  • 講師:日本体育スポーツ文化学部助教/同体操部 監督 小柳 将吾
学習ポイント学習ポイント

マット運動

探究テーマ/学習の進め方
  • 探究テーマ
  • 学習の進め方

体育実技、今回は「マット運動」。

探究テーマは「あなたがマット運動を楽しむためには?」

この探究テーマをもとに生徒は自ら「課題」を設定します。
そして課題を解決するための「探究活動」「考察」を積み重ねることで、体育実技が“主体的、対話的で深い学び”になっていきます。

それではステップ1「課題の設定」からスタート。

ステップ1:課題の設定
  • はるきの課題
  • みうの課題

  • ゆいの課題
  • 小柳先生

今回の探究に参加する3人が設定した課題はこちら。

▼はるきさんの課題:
 私は、体が硬くても技ができれば、マット運動を楽しめる
▼みうさんの課題:
 私は、怖さを感じなくなれば、マット運動を楽しめる
▼ゆいさんの課題:
 私は、目が回らずきれいに回転できれば、マット運動を楽しめる

今回、いっしょにマット運動を探究してくれるのは、日本体育大学 体操部監督の小柳将吾先生。
幅広い世代に体操の楽しさを教えている小柳先生は、生徒たちの課題にどう向き合ってくれるのでしょうか?

ステップ1:探究活動(はるき)
  • ステップ1探究活動
  • 開脚前転

ステップ1「探究活動」。
基礎練習をしながら自分の課題を探究します。

「体が硬くても技ができるようになる」が課題の、はるきさん。
開脚前転がうまくできません。

ここで小柳先生が伝授したのは、体が硬くても開脚前転ができる方法。

  • マットを押す
  • 開脚前転

小柳先生 「立つときに、しっかりと手をグッと押せれば足を開けますし、立つこともできます。そうすると、足をそんなに開かなくても、立てるようになります。」

はるきさんは、開脚前転ができるようになってきましたね。

ステップ1:考察(はるき)
  • ステップ1考察
  • できるように

ステップ1「考察」。
基礎練習を通して、どんなことに気づいたのでしょうか?

はるき 「自分の中で開脚前転は、いちばん苦手な技だったんですけど、コツとかやり方次第で、できなかった技もできるようになるということに気づきました。」

ステップ1:探究活動→考察(みう)
  • カエルジャンプ
  • 両腕に力を入れる

「マット運動の怖さを克服する」が課題の、みうさん。

みう 「かがんで頭をマットにつける動作が、やっぱり怖いなって。」

取り組んだのは、「カエルジャンプ」
両腕でしっかり体を支え、バランス感覚を身につけることが、恐怖心の解消につながるといいます。

みうさんはカエルジャンプをやった後、再び前転に挑戦しました。
基礎練習を通して、どんなことに気づいたのでしょうか?

みう 「『頭を打たないか』っていう心配があって、そこから恐怖心が生まれていたと思います。頭を打たないように、両腕に力を入れて体を支えることを学べたので、恐怖心がなくなったんだと思います。」

ステップ1:探究活動→考察(ゆい)
  • 横転
  • 目線

「目が回らないようになる」が課題の、ゆいさん。
挑戦したのは、「横転」です。

小柳先生 「横転に慣れると三半規管が慣れていくので、目の回りもだんだんなくなってきます。」

一方向だけの回転でなく、反対方向にも回転すると、より効果的です。

基礎練習を通して、どんなことに気づいたのでしょうか?

ゆい 「横転をやったあとに前転をやってみると、『こういうふうに目線とか首を入れていけばいいんだな』というのを意識できたので、スムーズにできました。」

ステップ2:課題の設定
  • ステップ2課題の設定
  • 4つの楽しみ方

ステップ1の考察を踏まえ、ステップ2の課題を設定します。

ステップ1では、マット運動を[する]楽しみ方を探究しましたが、ステップ2では楽しみ方を次の4つに広げて探究します。

1:[する]自分で運動する
2:[みる]運動する人をよく見る
3:[支える]運動する友達をサポートしたり、応援する
4:[知る]運動の種類や方法、運動に取り組む人などに関する情報を知る

3人がこの中から設定したステップ2の課題はこちら。

  • ゆいの課題
  • はるきの課題

  • みうの課題

▼ゆいさんの課題:
 私は、友達とかけ声をかけながらできれば、マット運動を楽しめる [する]
▼はるきさんの課題:
 私は、友達のマット運動を応援できれば、マット運動を楽しめる [支える]
▼みうさんの課題:
 私は、マット運動の歴史を学べれば、マット運動を楽しめる [知る]

ステップ2で課題が変わった理由は?
  • 見えていなかったこと
  • 友達といっしょに

小柳先生 「ステップ1の課題と随分と変わりましたね。なぜ、その課題にしたのか教えてください。」

ゆい 「私は、1人ではなくみんなとやることで、自分では見えなかったところや、できていないところを、お互いに指摘しあえると思うので、この課題にしました。」

はるき 「僕は、友達といっしょにやるっていうのがいちばん楽しいと思うんです。だから、友達を応援することができれば、マット運動は楽しいと思います。」

ステップ2:探究活動(ゆい)
  • ステップ2探究活動
  • 3人でも

ステップ2「探究活動」。
自分が選んだ楽しみ方で課題を探究します。

「友達と声をかけながらやりたい」という課題の、ゆいさん。

小柳先生 「実はマット運動には、2人でも3人でも4人でもいっしょにできる運動があるので、『そんな楽しみ方があるんだ』という気づきになるかもしれません。」

  • 2人組前転
  • 2人前転

そのひとつが、「2人組前転」
2人で声をかけながら、タイミングを合わせて行うのがポイントです。

2人 「せーの」
小柳先生 「いいですよ、きれいにできてるね。」

ゆいさんは、友達と息をぴったり合わせて前転ができましたね。

ステップ2:考察(ゆい)
  • ステップ2考察
  • 楽しみたい

ステップ2「考察」。
今後、どのようにマット運動を楽しみたいですか?

ゆい 「1人でやるイメージが強いマット運動なんですけど、2人組前転は2人に限らず3人でも4人でもできると聞いたので、いろんな友達と楽しみたいと思います。」

ステップ2:探究活動 → 考察(はるき)
  • 応援
  • 客観的・具体的に

「友達を応援したい」という課題の、はるきさん。
まずは、自由に応援してみます。

はるき 「頑張って!」
2人 「せーの」
はるき 「いいよ、いいよ。オッケー!ナイスナイスナイス!次いこう!ラストラスト!」
2人 「せーの」
はるき 「よしオッケー!ナイス!ナイス!オッケー!ベリーグット」

小柳先生 「今の応援に、具体的な要素や言葉を付け加えた応援にしてみましょう。例えば、『せーの、1、2』とか、立つ時に『足をもっと速く曲げよう』とか。
客観的で具体的な応援をしてあげれば、2人だけでやるよりも、やりやすくなると思います。」

はるき君の応援はどう変わるのでしょうか?

  • ナイス
  • 具体的に

はるき 「2人ともがんばって!」
2人 「ありがとう。せーの」
はるき 「1、2。いいよいいよいいよ!全然いいよ!」
2人 「せーの」
はるき 「1、2。いいよ緊張しないで!全然いけるから!」
2人 「せーの」
はるき 「よーしいけ!よーしよしよし!オッケー!ナイスナイス!オッケー!」

今度は、応援される人のことも考えながら、応援できたかな?

友達を応援して、どんなことに気づきましたか?

はるき 「応援は『頑張って』という感情を、全部はき出すだけだと思っていたけど、ただ応援するんじゃなくて、具体的にどうすればいいかなどを教えてあげることも大事だと思いました。」

ステップ2:探究活動 → 考察(みう)
  • 体操というくくりで
  • 調べる

「マット運動の歴史が知りたい」という課題の、みうさん。

陸川先生 「マット運動は『体操』という広い分野の中のひとつです。ぜひ『体操』というくくりで、楽しみながら調べてみてください。」
みう 「はい。」

このあと自宅で、体操の歴史について調べたみうさん。
明治時代、日本で始まった当時の体操の目的に興味をもったそうです。

  • レポート
  • 予想と違った

みう 「予想していた歴史とまったく違って、日本に伝わった頃、体操は軍の新兵の能力を高めるために使われていた、ということに驚きました。学校では絶対に学べないようなことだなって思ったので、すごく楽しかったです。」


あなたも、マット運動が楽しくなる関わり方を探究してみませんか?

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